The Green Hills of Earth

日記内検索は目次ページにあります。
☆★CF-W2関連:「分解/HDD交換」 / 「キー清掃」★☆

2006年06月29日(木) タバコ / 補足

JR東海、JR西日本が来夏投入する新幹線では客室禁煙で、デッキに喫煙室を設けるなどの対応をするらしいですが、JR東日本は来春から新幹線や特急列車などで完全禁煙を実施するそうです。長野新幹線や九州新幹線など乗車時間が2時間未満の新幹線では全面禁煙はありましたが、2時間を越える新幹線では初めてのこととなるようです。

年末年始やお盆などの繁忙期に、禁煙指定席の通路に入り込んできて「俺は指定席の客じゃないからな」と屁理屈をこねてタバコを吸う人を見たことがあります。そこまでひどくはなくても、禁煙車のデッキでタバコを吸う人も多く(多分デッキは全面禁煙でしょう)、ドアが開くたびに匂いが入り込んでくることもしょっちゅうです。モラルの高い人がいくら気を使っても、モラルの低い(ない)人の行為はそれらの人の努力を簡単に水泡に帰してしまうのです。そんな状況もあるので、モラルの低い(ない)人に基準をあわせざるを得ないんだろうなというのが現状なんでしょうね。

そんなJR東日本の発表に日本たばこは「残念だ」とコメントを発したそうですが、昨日テレビを見ていたらアメリカでタバコの害に関する発表があったそうです。詳しくは見ていなかったのですけれど、兎に角要約すると「分煙は余り効果がない」「タバコを吸う人は吸わない人より病気になりやすい」「副流煙を吸った人も病気になりやすい」と言う事になります。要約してしまうとそんなことのどこが珍しいの?と言う話になってしまいますね。

タバコを吸わない私ですが、ここでも何度か書いてきましたように、タバコは法律で認められた嗜好品なのですから喫煙者の喫煙する権利は、例えそれが個人的にどんなに迷惑と思っても尊重されるべきであり、嫌煙者が「当然だ」と言う顔をするのはおかしいと思っています。しかし、ここまでタバコに大きく「吸うと体に害がある」と書かれ、更にタバコを吸った人も、そのそばにいた人も病気になる確率が高いと言うのであるならなぜタバコの販売を全面禁止としないのでしょう。そこまで害を与えると判っているなら、もう個人の権利とかと言うレベルではないですよね。嗜好品じゃなくて害毒とか麻薬のようなものじゃないですか。そうであるなら即刻販売禁止として、以後タバコを吸った人は障害罪や殺人未遂で「タイホする〜」ってことにしたら良いんじゃないですかね。突然そんなことをしたら、日本政府が大好きなアメリカ(のタバコ企業)が困ってしまうからできないのでしょうかねぇ。


補足

掲示板の方にも書いた事をこちらでもちょっと書かせてもらいます。
先に書いた「タバコ」を読んでくれた方から、「タバコ農家」と言うキーワードをいただきました。

「タバコ」を書いたとき、本当は「日本政府が大好きな〜できないのでしょうか」と言う文章の後ろに「それよりも、タバコ栽培に関わる人のことをきちんと考えてほしいものです」という一文をつけていたのですが、この文章で書きたい事は「なぜ、そんな害毒のある物を害毒があると判って売っているのか」と言う疑問だったので、最後の最後にその一文を削ってしまったのでした。←言い訳っぽくてスミマセン。

日本だけでなく今現状でタバコの葉の生産で生計を賄っている人は大勢いらっしゃるでしょうから、そういう人達にとって「禁煙」の風潮はとんでもないことだと思います。もし「タバコ禁止」となったら路頭に迷う人が大勢でてしまうのでしょう。当然ながら農家の方たちだけではなく、日本たばこ産業(JT)と言う会社も他の事業に手を広げているとは言え大打撃を蒙ってしまうのでしょうね。更に販売禁止となった途端に「そんな害のある物を売っていたとはけしからん」と健康被害の訴訟が何件も巻き起こるのではないでしょうか。でも、「タバコの販売を禁止するほど害があったなんて知らなかった」と喫煙者が訴訟を起こしたとしたら、私はそれは間違えていると思いますけれどね。どれだけの毒性があるかどうかに関わりなく、これだけ体に悪いと言われていたのに喫煙をやめなかったのは本人の選択でしょう。それを禁止となった途端、そんなものを販売していたのが悪いというのは屁理屈にしか過ぎません。でも、そういう状況になったら、必ずこういう訴訟を起こす「バカ」がでてくるでしょう。しかし、今までにも書いてきたことですが、タバコが体に害を及ぼすらしいことは判っていても、それは一律ではなく「どれ位」と数値化ができないものですから、「タバコのせいで体を壊した」と訴訟を起こしても負けるのが目に見えています。それはもしタバコの販売が禁止となっても変わらないでしょうね。それより喫煙していた人全てを相手取って、非喫煙者が訴訟を起こすと言う方が面白いとおもいますが如何でしょうね。
もし、タバコの販売及び喫煙全面禁止を強行したとしたらどうなるでしょう…多分日本だけが禁止にしたところで、世界でタバコの葉っぱは作られていますし、タバコ自体も作り続けています。日本でもタバコの葉は作ることができる訳ですから、販売・喫煙の罪を麻薬と同じにしなければ闇市場での販売は後を絶たないでしょう。その昔アメリカで施行された禁酒法のようになってしまうのでしょうか。

結局は、それら企業やその生産に関わる人を守るため、そしてその仕組みを根本から変えることがめんどくさいから、後は個人の責任で吸ってね。それと嫌煙者の為に(っていうか、本来するべきことだから)喫煙者への締め付けは目をつぶる、安易と言うか日本政府の得意技「臭いものには蓋をする」(将来どうしようもなくなった時の政治屋に貧乏くじ押し付ける)を解決策としているということなんでしょうね。

個人的にはタバコより先に「酒」を規制して欲しいと思います。いつどれだけの被害を蒙っているか判らないタバコより、酔っ払いの引き起こす迷惑の方が問題は大きいと思いますから。ま、こちらもタバコと同等かそれ以上に規制することは難しいものだろうなと思いますけれどね。


目次(検索)前へ後へHomePage


リンク、引用はご自由に。画像は勝手に持ち出さないことを祈ります。
mail address
COPYRIGHT(C) Lunatic 2002-2010