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2006年04月27日(木) 野球の視聴率 / 三菱、岡崎工場閉鎖撤回 / レクサスLS / ショッカー船

私は普段から公言している通り、野球は好きですがプロ野球には興味がありません。
その主な理由は、野球選手のやる気のなさでしょう。野球を生業にしているのに、プレイに対する貪欲さが感じられないのです。まぁ、それは私の個人的な理由で、私の周りには熱狂的な巨人ファンという人が多くいますから、プロ野球はそう言う人達に支えられているのだろうと思っていたのですが、昨年の視聴率などが実はそうではなかった事を如実に表しているのですね。

そして開幕前のWBCがかなり視聴率を獲得した事から、プロ野球も視聴率が取れるのではと言う甘い憶測が流れたのですけれど、流石にそんな事はなかったようです。考えてみれば当たり前ですが、例えばオリンピックだからこそ放送されるけど、これが一般の大会だったらテレビ放送などされるはずもないと言うスポーツは多いでしょう。WBCだって短期決戦の世界一決定戦というお祭り騒ぎだからこそ盛り上がった訳で、その盛り上がりの中には野球の事など何も知らない、ただ日本だから応援している人、ただお祭りが好きな人も数多くは行っていた訳でしょう。そんな事は素人の私でも予想できることです。結局、オリンピックやワールドカップ前に「日本にメダルの期待」とか無責任に煽るだけ煽っておいて、結局肩透かしを喰らわせると言うマスコミの構造そのものなんですよね。信頼できない情報を垂れ流している事を「スポーツは水物だ」「あくまでも予想だ」と言う無責任と言う言葉でごまかしている姿は醜いものという以外の表現が見つかりません。

正確な数字がどう発表されるか判りませんが、今のところ今年のプロ野球中継の視聴率は最悪だった昨年と比べて0.5%増にも満たない史上2番目の低い所を飛んでいるようです。損七課で今日巨人対広島の試合が行われるのですが、残念ながらどの局も視聴率が取れないと判断し、この試合はテレビでの中継がありません。そこでTBSラジオはラジオの良さを再認識して貰おうと400台のラジオを東京都内の駅で配布することにしたのだそうです。ラジオには固定ファンも多くいると思いますけれど、鉄筋の家では屋内に電波が届かないとか、いろいろな逆境があるようですね。うちでもラジオ内蔵の目覚まし時計がいつも表に出ていますが、それでラジオを聞く機会というと1年に何分あるだろうと言う感じです。車に乗る時間が多かった頃は、兎に角一度走り始めると4〜500km位は停まらずに走り続け、総走行距離は3,000kmくらいになることも珍しくなかったので、手持ちのCDでは直ぐに飽きますし、ラジオを良く聞かせて貰いましたけれど、そう言う状況でなければラジオを聞くと言う事は私の中に入ってきそうもない事です。そう言えば実家に済んでいた頃は、野球中継が途中で終わると慌ててラジオを付けて結果を追ったものでした。放送を全く聞かないよりましかもしれませんが、ラジオで聞いていたって状況はあんまり良く分からない気がします。果たしてラジオ会社側の気持ちはどれだけの人に届くのでしょうね。


三菱、岡崎工場閉鎖撤回

三菱自動車は新規投入した「アウトランダー」と「アイ」の生産が好調で、その生産をになっている水島工場が手一杯のため、閉鎖予定だった岡崎工場の閉鎖を撤回し、輸出用「アウトランダー」を生産する案が浮かんでいるそうです。

まぁ三菱関係者としては、売れ行きがそこまで好調という事は嬉しい限りでしょう。私のようにまだ三菱の車が火を噴くと考える人は少なくなってきたと言う事でもあるかもしれませんし、火を噴くのは以前の車で新しい車は大丈夫という意見なのかもしれません。私にはその状況を「喉元過ぎれば熱さを忘れる」という事なのかなぁと思えてなりませんが、そう言うのが今の世の中なのでしょう。まぁ、確かに三菱の車でも不良によって実際迷惑を掛けた車の台数と言えば、目くじらを立てて文句を言うほどの数でもないですから、会社の体質が改善されたというのであれば偏見を持つ事は不要なのかもしれません。ま、私の場合はリコール騒ぎがある前からアンチ三菱なので(突き詰めていけば、その理由も危険な車を作っていると言う事なのですが)、社会が三菱を受け入れても私は受け入れられないと思います。残念←既に死語…残念


レクサスLS

トヨタはレクサスブランドの旗艦となる「LS」シリーズを発表したそうです。

レクサスは本来トヨタのアメリカでのブランド名ですが、日本では新たな高級車ブランドとしてデビューしました。しかし、ベンツなどの外国車に押されて販売台数は、目標の半分程度と低迷しています。LSは1000万円を超える価格も予想される高級車だそうで、この状況を打開するきっかけになって欲しいと期待されているようです。

私は実はアンチトヨタでもあります。私が三菱を嫌いなのは、その車の安全性に疑問を持っているからですが、トヨタを嫌う理由は「日本を代表する企業でありながら、車を作る姿勢に疑問を感じるから」と言う事です。遙か昔、セリカXXがモデルチェンジして「スープラ」と名前を変えた時、そのスープラを友人が買ったのですが、そのうたい文句が「電子制御サスペンション」と「ツインターボ」だったのです。しかし、たまたまドイツの大衆車Audi80と乗り比べたら、Audiの方が乗り心地が言い訳ですよ。結局Audiの方は「熟成」したサスペンションなのに対して、スープラのサスペンションは「中途半端」なものに電子制御という飾りを付けただけだと言う事が露わになった訳です。元々「日本の製品はカタログスペックだけが凄い」とか「日本の製品は機能てんこ盛り」なんて事が言われています。それに疑問を持っていた所に実力差を見せつけられ幻滅してしまったと言うのが一つの原因でしょう。更に、私は腰痛改善のためレカロシートを愛用していたのですが、このシートではきちんと膝、座面、腰の角度をどのように調整すればいいか小冊子にまとめられていて、なぜレカロのシートはシート調節が無段階に出来るのかを納得させてくれると同時に、座った時のその安心感が「レカロ」というブランドの信頼に繋がります。またレカロだけではなく、先のAudiでも、私が少しの間乗っていたゴルフでもそのシートは「レカロ」というブランド名がなくてもしっかり体をサポートしてくれました。しかし、トヨタの車のシートは、残念ながら私には30分シートです。形は格好良いし、革張りのものまであったりして豪華ではありますが、余程うまく調整しないと30分で腰痛が出てきて苦しむ事になるのです。トヨタの車の素性の良さは私も認めます。他社に比べて丁寧に作られていますし、エンジンもとても具合が良いです。不人気メーカの車と比べると本当雲泥の差です。しかし、それは認めつつも、日本の代表企業なんだからもっと人の事を考えて車を作ってくれよと思う訳で、私は「君に三菱の車をプレゼントしよう」と言われたら「いらない」というか、貰って直ぐに中古車市場に売りさばくでしょうけれど、トヨタの車で同じ事を言われたらブツブツ文句を言いながらも顔はにやけて、喜んで乗ってしまうかもしれません。おなじ「アンチ」でも状況は全く違うのです。

さて、そのトヨタのフラグシップたるレクサスブランドのフラグシップ「LS」がついに発表されたんですね。輸入車は訳のわからない費用がかかっています。今はそんな事はないのかもしれませんが、本来なら500万円で買える車が1000万円位になっているように思えます。かといって、アメ車のように適正な価格にしたら誰も見向きもしなくなったと言う例もあります。私が田舎に住んでいた頃、ある文房具屋に如何にも農業従事者という人が入ってきて「一番高い万年筆くれ」と言うのです。「あの…筆圧とか…」「良いから一番高いのくれ」「…はい」こんな会話を目のあたりにしたのですが、結局、車って実用車か見栄を張る道具かどちらかですよね。実用車なら排気量なんて1500ccもあれば充分というか大きすぎます。そんなに飛ばす必要もないですから後輪ブレーキはドラムで充分ですし、ターボなんて余計な装備です。タイヤも太いものは転がり抵抗で燃費が落ちますから細めのものが良いでしょう。無駄な装備を削れば1300cc程度の車なら車重は1tを切るでしょうからABSやトラクションコントロールなどの装備も過剰です。そんな車で燃費は20km/l前後もあれば実用車の条件を満たしているでしょうか。しかし、家族が多いとか遠出する事が多いとか、荷物を載せる必要があるとか、条件に合致しない人も居て、その為にもう少し大きな車が必要になる訳ですけれど、それ以上の車ってもう見栄だけのために乗っているようなものでしょう。そこには理屈はないのだと思います。見栄を張る時一番嫌われるのは「国産」という言葉と「安い」という言葉です。どんなに国内メーカが良い物を作っても、良い言葉で言えば「伝統を重んじる」と国産を蔑視する傾向にあります。果たしてレクサスはこのLS投入で巻き返せるのでしょうか。残念ながら私の予想は「無理でしょう」です。私も以前書いたかもしれませんが、GSで600万円を支払うなら、ベンツのEクラスかBMWの5シリーズを買うと思います。多くの人にとってはそちらの方が「格好良い」からでしょうし、私にとっては「それ」+「シートが馴染むし、サスペンションが硬くて疲れない」というのが理由です。
レクサスが人気を博するためには、ライバルと見なす同レベルの車より100万〜200万円値段が安くなる事が必要条件ではないかと私は考えます。しかし「安い」を嫌うセクトには「1000万円を超える」車ならそこそこ売れるのかもしれません…だったらカローラも含めて全部1000万円にしたら飛ぶように売れるかも←アホ


ショッカー船

「皇居にショッカー船出現」というニュースを見ました。

ショッカーが世界征服を目論んで、皇居付近の幼稚園児を誘拐したのか?」というベタなボケをしてしまいそうなタイトルですが、実は船から2本の金属棒を出して、そこから500Vの電気を流す「電気ショッカー」という船なのだそうです。これは知能が魚程度しかない「釣り愛好家」を名乗る阿呆が、自分の快楽のために考えも無しに外来種の魚を放流したりしたものを地道に駆除するために導入されたものです。本来ならこういう事の費用は魚釣りを趣味とする人から徴収すべきものです。
この電気ショックで魚が失神し浮いてきたところで在来種は残し、外来種だけを駆除します。感電させるなんて一見残酷なようですが、外来種だけを確実に除去するためにはこういう方法しかないのですね。そして外来種が生き延びれば、その為に食い荒らされたりして絶滅に追い込まれるのが在来種ですから、この方法でうまく駆除ができると良いと思います。しかし、一隻でちまちまやっていると逃げてしまう個体も結構あるのでしょうね。効果が認められたらそれなりに本腰を入れてやって欲しいものです。

そういえば、どこぞの漁協が外国のシジミは繁殖力が強く、水を浄化する能力に長けていると大量に輸入して放流したら、その貝についていた繁殖して欲しくない貝が大量に繁殖してしまって困っているそうです。そして「良いところばかり見ていて、こんな結果になるとは思ってもいなかった」と言っているそうですが、シジミを1つ1つ確認して通過させるなら兎も角、十把一絡げで大量に持ってきて一気に投げ入れるようなやり方をしておいてこの答えはずいぶんと無責任だと思えてなりません。在来のシジミが激減したのは、そこの環境を悪化させた事にあります。悪化の原因の一つは下水道を整備するまで汚水を川に垂れ流す行政にも責任がありますが、旧建設省などから金を握らせられてダムや河口堰などを安易に作る事で環境を破壊した事も大きいでしょう。結局は目先のあぶく銭に目がくらんで、その結果をまた安易な対策で乗り切ろうとしたと言う如何にも「博打打ちの真髄ここにあり」的な対応が浮かびます。
建設業者が役人や議員と結託をして、本来は全く不要な工事を「地元での仕事の確保」という名目で持ってきます。自然環境などがどうなろうと、その工事をする事で議員も役人も懐に金が入るし、地元は出稼ぎに行かなくても済む。みんな良い事だらけだと言う事でやる訳です。ところが今回みたいにお上が「影響はない」と御用学者を建てて保証したのに、実際にものができてみたら環境は激減して漁業は壊滅的な大打撃を受けます。でも、お役人は「もう保証金は支払った」の一点張りで、結局騙されて泣くのは何も知らずにはした金で浮かれた貧乏な一般庶民で、それをまとめた悪徳議員と建設会社だけが潤う構図ですね。更にそれで何か不都合が起きれば、それを名目に更に工事をするなどしておいしい思いを何度もできるのです。そう言う目で見れば、この予想外の貝の繁殖というのも、「これで儲かる」と笑う人が居るのでしょうかね。その中にこの漁協の人達も入っているのではないでしょうか。風が吹けば桶屋が儲かったのは昔の事で、今は風が吹いて儲かるのは連鎖反応で一般庶民以外が儲かる構図になっているのかもしれません。
兎にも角にも、漁協が主導してやった事を「こんなになるとは」というのは、本当に知らなかったとしても、余りにも無責任すぎます。自分たちがやった事をもっと見つめて深く反省して欲しいものです。


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