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2006年04月21日(金) ノーマライゼーション? / 日銀でも不正申告 / 韓国の事 / 庭の事

寝たきりの患者が医療事故で植物人間となった場合、「普通の人より減額されるべき」か「普通の人と同額か」が争点となっていた訴訟の判決が東京地裁であり、「普通の人と同額」という判決が出ました。

医療事故である事は間違いのないのですが、その相手は寝たきりの老人だった事から、病院側は「最初から寝たきりの老人だったのだから、植物人間となっても大差はない(意訳です。誤解の無いように)。だから健常者を医療事故で植物人間としたのと同じ損害賠償は高すぎる(あくまでも意訳ですからね)」と訴えていたのですが、東京地裁は「問題のなかった脳機能に傷害を負わせた以上、運動機能に障害があったかどうかは問題ではない」と判断し、更に「事故の結果、家族と意思の疎通すら出来なくなった精神的被害はきわめて大きい」としてほぼ請求通りの3865万円を支払うように命じたとの事です。

この判決自体はとても真っ当なものだと思います。相手が自発的に動けない状態だったかもしれませんが、それでも今までは意思の疎通は出来ていたのでしょう。寝たきりで全く動く事は出来なくても、家族が来たらそれとわかっていたのでしょう。それが植物人間となってしまったら、ただ、機械につながれて生きている状態を保つだけの状態になってしまって、家族が来たとか全く認識が出来なくなる訳ですから全くの別物ですよね。それを今までも寝たきりだったんだからと言う理由で満額を支払うのはおかしいというのは間違っていると思います。

判決は正しいと思うのですが、asahi.comの記事には次の記載がありました。

原告側の寺町東子弁護士は「寝たきりだからといって命の値段が低いのかと提訴した。障害を持っていても健常者と同じように生きられる社会をめざす『ノーマライゼーション』の考えに沿った判決だ」と話す。
弁護士の言ったという台詞の最後の部分に私は引っかかってしまいます。ここにわざわざ「ノーマライゼーション」という言葉を持ってくる必要がある事なのでしょうか。わざわざ「高齢者や障害者が健常者と同じように生きる事のできる社会」を引き合いに出さなければならないような事例だったのでしょうか。わざわざそんな言葉を引き合いに出さなくても、普通に考えて「ひとりの人の脳を死に追いやった事故」と言うだけの話ではないでしょうか。
なぜ、この裁判を「ノーマライゼーション」と結びつけようとするのかその意図が全くわかりませんでした。私が鈍感なだけでこの件はノーマライゼーションと密接な結びつきがあるのでしょうか。私にはいくら考えても判りませんでした。どなたか判る方がいらっしゃれば教えていただければ幸いです。


日銀でも不正申告

日本銀行は職員が飛行機を使って出張する際の航空運賃を払いすぎていたそうです。
「航空運賃は実費」と定められているので、割安チケットなどを使った場合、本来はその差額を返さなければならないのですが、領収書や支払い証明資料の提出義務がなく事後チェックが甘いため、昨年11月から3ヶ月の間の出張について調査したら、その半数が過払いになっていたと言う事です。つまり、交通費をごまかしていたという事ですね。

これって別に驚く事じゃないですね。驚くとしたら半数がまともな出張だったという方にでしょうか。利口な会社は出張するとなるとそのチケットなどは会社が買って支給するという方式をとっていたりします。それでも私の知っている人の中には、会社から支給されたチケットをチケット屋に売って、独自のルートで仕入れた格安チケットを買って差額をポケットに収めているなんて人も居ましたが、結局その人は会社が指定した飛行機に乗っていなかったと言う事がばれて大問題になってしまいましたけどね。

正規運賃分のお金を先渡しして、領収書提供の義務もないなら、多くの人は差額を着服したい誘惑に駆られるでしょうし、それを実践するでしょう。まぁ着服ですから犯罪です。でも、それをやるかどうかは個人の責任ですから、私には何とも言えません。建前を言えば「やっちゃいけないに決まっているでしょう」と言う事です。それでも、これは出張のある企業に勤めている社会人の醍醐味みたいなものですから、日銀だから悪いとは私には言えません。ただ、問題になったからには、そのチェック機構をきちんとして今後はごまかしができないようなやり方を考えて欲しいものですし、今まで甘い汁を吸ってきた人からはきちんと返還をして貰ってくださいねという事ですかね。人の苦しみは野次馬の蜜ということでしょう。でも、これが大問題になるなら世の半数以上の企業に勤める人は心臓飛び出しちゃうと思いますよ。


韓国の事

最近は竹島を巡って大きなニュースになっているようです。

韓国の態度にも腹の立つ事がありますけれど、日本の中国や韓国に対する態度にも問題があります。「竹島は日本の領土です」と言うならもっと強く主張をするべきでしょう。日本の領土に韓国の軍隊を駐留させておいて、そして韓国の領土だと言われそうになると水面下で工作をするってなぜでしょう。日本の領土であるという事ならもっと表に出て大騒ぎをして国際問題にすべきでしょう。根拠もないのに大騒ぎをすれば我が儘が通ると思っている国と、何でも「黙っていれば判ってくれる」「穏便に水面下で」と言う国際社会では通用しない自分たちだけのルールにしがみついている国とではうまくいくはずがないよねぇと言うのが私の意見。それ以上この国との紛争については言える事がありません。

韓国や中国との問題は常に「駄々を捏ねる国と意見を言えない国のぶつかり合い」と一言で終わってしまうのでここで取り上げるのはとても虚しいです。


庭の事

二年前までは「ここには雑草しか生えない」と思っていた我が家の花壇も、今は月桂樹、日本水仙、クロッカス、斑入りヤブラン、百合、チオノドクサ、ムスカリ、クリスマスローズなどが所狭しと生えき乱れています…本当に「生え乱れる」という言葉がぴったりな位乱雑になってしまいました。
花壇

兎に角、何を植えても日陰で育たないと言う状態でしたので、日陰でも大丈夫と言われるとそれだけで買って植えていたのです。植えるにしても「どうせダメでしょ」と思いつつでしたので余り計画性もなくヤブランやクリスマスローズなどは植えてしまいました。昨年になってサフィニアがそれなりにうまく咲き続けてくれた事で、この花壇でも育つ花があると昨年末にあれこれ植えたのですけれど、花壇の面積に比べ植えすぎてしまったように思えますね。

春の花の時期が終わろうとしている今、花壇は伸びきった植物で大混乱です。更にクリスマスローズが予想以上に大繁殖状態で、来年の今頃うちの花壇はどんな風になって「しまって」居るんだろうと思うとちょっと怖いものもあります。

雑草が生い茂っているようにも見える花壇ですが、チオノドクサとムスカリは花を付けていますし、百合も芽が出てきたんですよ。ただ雨に当たって茎が寝てしまっているので乱雑に見えるだけ。あと、花の咲き終わったクロッカスや水仙などを今後どうしようか考えているところです。そろそろ夏の花に模様替えしないとねぇ…



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