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2006年04月19日(水) 三菱自動車の責任 / 弁護として… / 元オウム… / ドコモのクーポン

三菱自動車がリコールを隠していた間に、その欠陥によってトラックから外れたタイヤが直撃されて人が亡くなりました。その親が国と三菱自動車を相手に1億65500万円の損害賠償を求める訴訟を起こしていたのですが、昨日「三菱自動車に550万円の支払いを命じる」という判決が横浜地裁でありました。

損害賠償の中には「制裁的慰謝料」1億円が含まれていました。確かに長期間にわたりリコールを隠し、その結果としてこのような人名を奪う事故が起きた事は許し難い行為です。しかし、三菱自動車に対して制裁を加えるかどうかは国が判断する事で、個人がそれで利益(と書くと語弊があるかもしれませんが)を得ようとするのは筋が違うように思います。

ただ、私も国の三菱自動車に対する制裁が甘いと思います。
松下は製造を終了して10年以上も経過するファンヒータの不具合に対して「これでもか」という広報を展開して回収に努めました。その事については以前も書きましたが、これ以上事故で人が死ぬ事のイメージダウンより、ここで何億でも使って、しつこいほどに広報をする方が企業のイメージは良くなると言う判断も当然あるでしょう。どんな判断があったとしても、松下は回収に努めました。翻って三菱はと言うと、それだけの努力をしたようには思えません。松下の場合は不具合を隠していたのではなく、10数年を経過して劣化した部品が原因という事で、第三者の立場で言えば「そこまでメンテナンスも無しに使い続けたユーザの怠慢にも責任はある」と言うものであるのに対し、三菱自動車の場合は「問題がある事を隠し続けて来た結果」の事故ですから、日本の司法制度が懲罰を目的とした体系ではないと言う理由で今回の懲罰的慰謝料の支払いが拒否されたのであれば、その分国が企業に対して加える制裁というものが重要になるのではないでしょうか。この企業が潰れたら何万人もの人が路頭に迷うと言う判断もあるでしょうけれど、今回の判決で出たように、国に責任はないと言うのであれば、その責任は三菱自動車にある訳で、その責任がとても曖昧になっているように思えてなりません。


弁護士として…

1999年山口県光市で起きた強姦殺人事件の弁論が最高裁第3小法廷で行われました。その中で死刑反対の急先鋒弁護士は「被告に殺意はなかった」「首を絞めて殺したのではなく、黙らせるために喉に手を当てたら死んでしまった」「子供も首をひもで絞めたのではなく、ひもを首に巻いてチョウチョ結びをしたら死んでしまった」と展開しました。

呆れてものも言えません…自分で自分の首を絞めた事があります。本気でやった訳ではありませんが、どんな物なんだろうと、まぁ思春期の子供の頃にそんな経験を持つ人は結構多いのではないでしょうか。まぁ経験のない人のために話せば、多少しめた位でも喉が詰まって涙が溢れとても苦しいものです。でも、死ぬ間での行程を10とすればまだ1か2の程度しか締めていないんじゃないでしょうかね。、その辺りは最後まで行った事がないので判りませんけれど、でも、「黙らせるために口を押さえた手が滑った」程度で死ぬもんじゃありません。そして、殺すつもりがなかったのであれば、それでもがき苦しんでいる相手を見て放っておくというのはどうにもおかしい話でしょう。「子供を黙らせるために首にひもを巻いた」ってそれでどうやって黙ると思えるのでしょう。そしてチョウチョ結びをしてなんの高架があるのでしょう。余りにもいい加減な作り話をするのは本当に被害者、遺族に失礼だとは考えないのでしょうか。
その被告がどんなに精神的に未熟で、人間としての資質を備えていない、獣然とした阿呆であっても、弁護士はその中に少しでも人間らしいところを見いだして、更正の可能性を見つけ出し弁護しなければなりません。それは弁護士としての仕事でしょう。そして、以前から書いている事ですが、裁判とは加害者と被害者が感情的に向き合う事のないよう、第三者が冷静にその事件を仲介するシステムです。被害者は感情的に極刑を望む場面でも、被害者側の感情的な部分を取り除き、事件の真相を冷静に判断し加害者に適切と思われる罪を負わせると言う意味で裁判制度は成り立っているのです。しかし、この阿呆弁護士はそれを無視し、ある事ない事をでっち上げ、無駄に結審の延期を画策します。これは裁判という制度自体の根底を覆す暴挙と言えるのではないでしょうか。死刑にならないためのマニュアルに沿って勝手な弁護をするのであれば被告自体不要でしょう。
以前からその強引な手法は私の目には異常に見えているのですが、今回の件でもその異常さは目に余るものがあったように思います。この弁護士が、高裁に差し戻して審理続行を求めた事が退けられたのは裁判自体はまだまともな機能を持っていると言う希望が見いだせた事と思えます。どうか弁護士と呼ばれる人種は、このような暴挙が裁判自体を不振に陥らせる原因になるのだという事を理解して欲しいものです。そしてこのような暴挙を繰り返す悪徳弁護士に対して何らかの処置をして欲しい。私は心からそう思います。


元オウム…

オウム真理教の浅原被告の弁護団に元オウム信者の弁護士が居る事がわかりました。

「元信徒とは知らなかったが、今はそうじゃないので問題ない」とか「元信徒だからと問題にするのは差別だ」と言っているようです。弁護する側に信徒が居たからと言って何がどうなるという事もないでしょう。もともと弁護する仕事ですから、例えその弁護士が教祖様と慕って弁護をするとしても方向は変わらないかもしれません。しかし、利害関係のある(と思われる)人を立ち入らせないというのは、こういう事の基本だと思いますが違うのでしょうか。


ドコモのクーポン

ドコモのカード型PHSを利用していましたが、持っている事が無駄と思えるようになったので解約をする事にしました。そこで近くのDoCoMoショップへ出向いて解約をお願いしたのですが、「ファミリー割引がなくなりますが大丈夫ですか?」とか「割引クーポンはお使いになりませんか?」とか外国語のような話を判るのが当然だというように繰り出してきます。「すみませんが、何のことだか良く分からないのですが」と説明をして貰うと、私のDoCoMoの携帯はこのPHSとファミリー割引の契約になっていて、それで料金が割引になっているのだそうです。本当かな? で、解約してしまうとその割引がなくなるけど良いですか?と言う事らしいですね。まぁそれは仕方ないでしょう。そしてクーポンというのは、DoCoMoのPHSはサービス終了に向かっており、今PHSをもっている人には「ドコモ携帯電話ご購入割引クーポン券」というものを送付して、携帯電話への乗り換えを案内しているのだそうです。そう言うのに全く興味のない私は、そう言うダイレクトメールが来ていたとしてもろくに中を確認せず捨てていたという事なのでしょう。兎に角そのクーポンがあれば、携帯電話を買う時にFOMAなら2万円、カード型FOMA又はmovaなら1万円の割引を受けられるというものらしいです。ただし、PHSの解約と同時に買い換え又は買い増しをしなければならないと言う制約がつくという事みたいです。私が今使っている携帯電話はドコモのpremini(SO213i)というもので、カメラなど無駄な機能を取り去って小ささに徹したこの電話機はとても気に入っています。気に入ってはいるのですが、この端末もそろそろ買って2年になろうとしています。あちこち塗料もはげ、ボタンも少しバカになってきたかなと思われるものもありますし、触っても居ないのに勝手に電源が落ちて居たという事もしばしばあります(この現象は購入当時から見られました)。買い換えるとしたらちょうど良い時期ではあるんですよね。でも、今のドコモに魅力ある製品はありません。プッシュトークとかおサイフ携帯とかデコメールとか着うた/着モーションって私には全く必要のない機能です。あるだけ無駄。ですからその線をいくら宣伝して貰ってもちっとも食指が動かないのですよ。私が気にするのは、メールの打ちやすさ、そしてコンパクトさ(小さくなくても持ち歩きしやすい事)位でしょうか。この電話機に望むのはそれ位です。しかし、その2つを両立する電話機がなかなかないのですよ。
まだドコモがPHSサービスから撤退するには時間があるようです。今までmovaを使ってきたのは、私の仕事で出張する先が他社電話では圏外となる場所が多かったと言うのが最大の理由です。しかし、そう言う仕事もなくなりつつありますので、ドコモを使う必要があるのかと言う選択肢も含め、もう一度ゆっくり考えてみようという結論になりました。

D902iという電話機、その薄さとか使い勝手は良さそうに思うのですが、果たしてどうなんでしょう。まぁ「良いよ」と思っても気軽に帰る値段ではないのですが…


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