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2006年04月18日(火) 空母容認? / ミツビシ / 黄砂 / 東京タワー

神奈川県横須賀市の米海軍基地に原子力空母の配備が計画されている問題で、米政府は外務省を通じて横須賀市市長に安全性を説明する文書を提出した結果、市長は「資料が信頼できる物であれば、反対する理由はなくなる」という見解を示し、原子力空母がよこすかを基地とする事を容認する考えを明らかにしました。

米軍基地は必要か否かという問題なら、米軍を客とする商売をする人などは賛成だと言うでしょうけれど、米軍と関わりのない人は反対と言うでしょう。しかし、問題が原子力空母の基地とするかどうかと言う事になると、多くの人が「反対」と叫ぶでしょう。賛成するのは、その案を通す事で出るお金で潤う人くらいではないでしょうか。
米軍自体を受け入れる事を前提にした時、どこまでを容認するのかは、行政を預かる人にはとても大変な決断ではないかと思います。
米軍からしてみたら、今時原子力船が受け入れられない基地の価値はかなり低いでしょう。もともと、原子力艦船については、「どこかで起きた原子力事故の例」を元に「核は怖い」という感情的な反対理由が主だと思います。それに今回のような船の構造や運用の資料を提出し安全を宣言する資料が提出されてしまった場合、感情論では押しが弱くなってしまうのは仕方のない事です。そう言う意味での市長の発言かと思います。しかし、市長が言うように「この資料が信頼できる物であるならば」という言葉がキーポイントになるのかなと思います。多分に原子力艦船の構造はそんなに簡単に公開できるほどオープンな仕様ではないと思われます。原子炉自体が被爆しないよう安全にシールドされている物であったとしても、もし事故があって冷却水の緊急排出が必要とかそんな状況になった場合、その水はどこに捨てられるのでしょう。日本の核を扱う施設では、汚染区域で使われた小物の廃棄にもかなり気を配っています。1日で出る量もそれなりになります。同じ…いや、それより高出力の炉を持つであろう米艦船ではそれらの物の処理はどこで行っているのでしょう。海に捨てているのでしょうか。それともたき火でもして燃やしているのでしょうか。
単に艦船の炉の安全性だけではなく、その運用の仕方が机上の空論ではなく、実際面としてどのように行われているのかが重要と思われます。また、米海軍と言う事で、米国の有事という場合には日本の都合などお構いなく「軍事が優先される」という事を理解して「容認」を考えるという事なのでしょうか。米軍にしてみれば「アメリカ本土ではない島国が多少汚染される事より、本国を守る事が最優先」と考えるのではないかなと思われます。そして、それで日本に実害があっても、日本政府は「公式に抗議をした」という記録を残すだけで結局何もしないでしょう。そう言う事を受け入れる覚悟は出来ているのでしょうか。だとしたら凄い決断だなぁと思います。私はそう言う理由だけでも充分な反対理由になると思いますよ。


ミツビシ

三菱自動車はダイムラークライスラーの「スマート」がオランダ工場での受託生産を打ち切られた事によって、規模を縮小する必要がある」と語りました。

一連のリコール隠しなどの事件で、ダイムラークライスラーとの資本提携が打ち切られた影響で、ここでもダイムラークライスラー社の三菱切りがあったという事ですね。1980年初頭、ドイツで「サッポロ(日本ではシグマ)」を販売していた頃はドイツでは「日本のどのメーカーが潰れてもミツビシは残るだろう」と言われていたものですがねぇ…
皆様はもう三菱の車が横に来ても怖いという気持ちは薄れましたか? 残念ながら私はまだです。三菱の車が近寄るたびにドキドキしてしまいます。ミツビシもあれだけのキャンペーンを展開したのですから、「この車は点検済み」というシールでもでかでかと車に張ってくれればまだ少しは安心できるのに。なんて思ったりします。一時期は飛ぶ鳥を落とす勢いだったミツビシも、信頼を取り戻すのにはまだまだ茨の道が待っているようです。

ミツビシが先日発表した「i」ですが、恥も外聞もなく「スマート」の猿まねデザインですよね。そしてラダーフレームを採用してリアエンジンにするっていうのは時代を逆行したと言う意味ですごい発想だなと思います。
今の車の多くはモノコックボディを採用していますが、トラックや昔の車はみなフレームの上にボディを載せる構造でした。そしてそのフレームが梯子の形をしている物をラダーフレームと言うのですが、世界に誇る事のできる数少ない日本車、スズキのジムニーやトヨタのランドクルーザーなどがこういうフレームを採用していました。多少ぶつかってもそのフレームが守ってくれるので兎に角頑丈です。このフレームを持つ車とモノコックボディの車がぶつかった時、モノコックの車はぐちゃぐちゃに潰れているのに、ラダーフレームの方はかすり傷程度に見えるという事も珍しくありません。ただ、ラダーフレームは重いのです。「i」のフレームを見ると、素人目にはこれで強度が取れるのか心配になる部分もあります。まぁあちらはコンピュータを駆使して大丈夫という設計をしたのでしょうけれど、ミツビシですからねぇ…
ついでにエンジンを後に持ってくる事で乗員を守ると言っていますが、確かにエンジンが前になくなった事で、正面から衝突して前からエンジンが客室に飛び込んできて大けがをすると言う事には対処が出来たのでしょう。でも、もし後からぶつけられた場合はどうなるのでしょう。今までの多くの車はもし正面衝突をした場合、エンジンがしたに潜り込む事により乗員を守ると言う構造を考えたりしています。しかし、ただでさえ制約の多い軽自動車の中で正面衝突から守る部分に加え、今度は後からの衝突でエンジンから乗員を守らなければならないという手間を増やした事だけのように思えます。もし、それでも客を守るエンジンの取り付け構造をしているのだとしたら、わざわざ後に持っていった理由が見つかりません。

果たしてこの車売れて居るんでしょうか。そして、私はこういう車を出すよりは、松下を見習って、もっともっと大々的に徹底的に不良車を直すようにして欲しいものだと思います。


黄砂

北京は過去5年間で最高と言われる黄砂に見舞われたそうです。

…って事は6年前は今年より規模が大きい黄砂に見舞われたって事なんでしょうか…
以前鳥取に行った時、黄砂が飛来しているのを目の当たりにして、自然って凄いなぁと思ったのですが、どうも黄砂って言うのは東京などにも飛来してきて居るんですね。うちの近くの畑から飛んだ砂なのか、遙か中国から飛んできた黄砂なのか…どっちもいらないっす


東京タワー

第2東京タワーの建設予定地が決まりました。東京タワーはアナログ放送の電波塔としての役割を担っていますが、デジタル放送は第2東京タワーが電波の中継を行いますし、地上波アナログ放送は2011年7月に終了する事で、東京タワーの電波塔としての役割はそこで終わる事になります。もし、電波塔としての契約が完全に打ち切られた場合、その契約料約18億円の収入がなくなる他、東京タワーの展望台が250mの高さに対し、第2東京タワーは350m及び450m地点に展望台を設ける予定という事で、観光客の減少も懸念されているそうです。

私が東京に出てきた時は学校が東京タワーの直ぐ近く、芝公園の傍にあった事もあって「おぉ!」と思ったものです。私の年代だと大きさを計る物差しとして「東京タワー○個分の高さ」「後楽園○個分の広さ」「霞ヶ関ビル○杯分の量」なんて表現を懐かしく感じるのではないでしょうか。今は「霞ヶ関ビル」なんて言っても「それ何?」って言われるのかもしれませんね。私が上京したのはそんな時代から更に後ですけれど、それでも東京タワーを口をあんぐり開けて見上げた事は記憶に残っています。でも、まだ東京タワーにのぼった事ないんですけれどね。
そんな東京でのスタートでしたので、私の中には「東京=東京タワー」のイメージがあります。ですから、電波塔としての役割が終わってもなくなって欲しくはないのですが、確かに周りを高層ビルに囲まれ、目立たない存在となっていくのなら、そして5年に1度のお化粧直し(予算8億円)が出来なくなるような事があるなら、思い切って取り壊してしまうのも時代という事なのかもしれませんね。複雑な心境です。まぁ、どうなっても良いように早めに東京タワーにのぼって、ついでに上野動物園もデビューしてこようかな…


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