The Green Hills of Earth
芸能界には疎いですが、いわゆるアイドル歌手という分野はもう絶滅種になってしまったのでしょうかね。千秋さんとかゆうこりんとかのぶりっこ(死語)を売りにした人も少数ながら居ますし、最近はメイド服をきたりネコミミをつけたりなんて幼児化がある面ではより進んでいるようには思いますが、それが一般的とは思えません。 20年程前まではアイドルなんて言うものが幅を利かせていたのですけれど、そう言う作り物は結局世間様がそっぽを向いたと言う事なのかなと思っています。 翻ってスポーツの世界を見ると、柔道では全然似ていないのに「ヤワラちゃん」、卓球やゴルフでは「アイちゃん」などとアイドルをつくっています。確かにそのまつりあげられた人は実力はあるでしょう。ですから、わざわざ持ち上げてくれなくても注目はされる存在である訳です。ところが、マスコミという自分たちの持つ力を「視聴率競争の道具」としか見ていないバカで愚かな存在は、そのスポーツ報道や中継をどう扱うべきかと言う所にアイドルという偶像を作り上げて世間の注目を集めようとします。柔道なら柔道の楽しさを伝えるべきだし、ゴルフならゴルフの楽しさを伝える努力をすべきでしょう。それを安易にアイドル偶像を作り上げて注目を集めようとする事に、今のテレビ局の問題点があるのではないかと思えます。こういう底の浅いくだらない事しかできないところが、いざライブドア等に買収し掛けられると「マスメディアとして…」などと偉そうに言うところがおかしくて仕方ないと思うのです。
さて、オリンピック以来、カーリングが注目されています。それだけ注目するならテレビで放送するなりすればいいのに、多分1試合が2時間半掛かるという事で、中継枠も取れなければ、取れたとしても視聴率が計算できない。だから安易に注目されている「チーム青森」の良いところだけを掻い摘んで紹介しちゃえとしているようです。まぁテレビだけが悪いのではなくて、そう言うマスメディアをうまく利用できない協会というのにも問題があるのでしょうけれど、折角注目されたカーリングというスポーツを定着させるためにはマスメディアの仕事というのはとても重要だと思うのです。視聴率という事ばかりではなく、もっとグローバルな視点で自分たちがスポーツの底上げをして、定着させるためにはどういう報道をしたらよいか、もっと考えて欲しいものだと思います。
アイドルさえ作っておけば安心という四半世紀も前の考えをいつまでも引きずっていては駄目だと言う事に速く気付いて欲しいものです。
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