The Green Hills of Earth
アメリカのマイアミ船籍のクルーズ船が東アフリカのソマリア沖で海賊船に襲われたのですが、振り払うことができたのだそうです。
海賊船はグレネードランチャー(手榴弾を遠くに打ち込むための銃[意訳])を打ち込んできたのですが、クルーズ船の足の方がはやかったのとLRAD(LongRangeAcousticDevice:ろんぐれんじあこーすてぃっくでばいす=長範囲音響装置?)を使用することで海賊を撃退したと言う事みたいです。 このLRADは、150dBと非常に高い音圧の音を狭い範囲に絞って照射するもので、殺傷能力はないけれど、相手の戦意を削ぐには有効な兵器としてアメリカの海兵隊などに採用され始めているようで、今回の件で本当にこのLRADが使われたのであるならば、民間で使用された最初の事例と言うことになるようです。
音とかレーザーは空気中での減衰が激しいので、このLRADも有効射程は300mくらいだと言われて居るみたいですが、150dBとはすごいですね。うるさい暴走族などが頑張っても、大声自慢の人が怒鳴ったとしても120dBを超えさせるのは至難の業だと思うのです。その至難の業を遙かに超える音圧の音が指向性を絞って襲ってくるとなったら、そうですねぇ、お年寄りの人には「ギャオス(元ヤクルトの選手に非ず)が飛来してきた」ようなものと言えばおわかりいただけるでしょうか←分からないよねぇ…では、土曜の夜に暴走族のあんちゃんが輪になって「ぶっ込んでいくんでよろしくっ! せ〜の ブンブンブブブン」と言っている中心に居ると思ってくださいな…うーん緊迫感がないかなぁ…兎に角です。私たちが普通では想像もつかないようなとてつもないうるさい耳を聾する環境に置かれることになる訳ですから、近づこうにも近づけないと言う状況になるんでしょうね。ただ、そんな音圧の音を照射され続けたら一生元に戻らない後遺症を負う可能性もあると言うことで、殺傷能力はなくても取り扱い中尉であることには代わりがないようで、そのあたり民間におろして大丈夫なのかと心配でもあります。 あと、米軍には電子機器を壊す目的のマイクロ波をパルス照射する兵器なども開発しているのだそうで、今時の兵器は殆どが電子機器を搭載していますからこれが実用化されたらかなり戦争の様相も変ってくるのでしょうね。そう、アニメ好きの人には「ミノフスキー粒子みたいなもの」と言えばおわかりいただけるでしょ。でも、折角開発したこの兵器でアメリカの軍隊が大損害を被ったりしたら長い間語り継がれる笑い話になりそうです。そうならないことを祈りますけれどね。
海賊などを撃退できる兵器ができるのは良いことなのでしょうけれど、こんな兵器が独裁政権の国などにわたったとしたら、国民の弾圧に拍車が掛かる訳で、やはり兵器はない方が良いんだよねぇと思ってしまいます。
それにしても、世界中どこに行っても「海賊」が居るみたいですね。 せめてぶっちがいのどくろの旗の下、雰囲気たっぷりに出現して欲しいものですが、夢もロマンもなく現実的に金品だけ奪っていく泥棒まで「海賊」と呼ぶとは、まぁ意味はあって居るんですけれど、何か物寂しい感じがします。
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