The Green Hills of Earth
昨日帰宅して嬉しかったこと。本当は昨日書きたかったのですが、感情的な垂れ流しになりそうだったので、一日置いてみました。
asahi.comの記事によると、日本テレビで放送されていた野球中継が例によって例のごとく間延びして21時までに終わらなかったのですが、日本放送は野球の中継を継続することなく、21時からはドラマを放送したとのこと。 その試合は、巨人ファンにとっては、その3連戦で巨人が最下位に落ちることを阻止する大切な1勝をあげた試合だったにもかかわらずです。
今まで何度も「ダラダラした試合しかしないプロ野球は見ていて腹が立つ」と公言してきました。ファンを魅了し夢を与えるのがプロであるべきなのに、ひずみの中で生じたゆがんだ人気の上に胡坐をかいて、金のことにうるさくファンをないがしろにする世界を当然と思う世界に甘んじてきたというのがプロ野球の構図でしょう。 巨人が低迷して巨人以外のチームが優勝争いをしているのに、テレビでは巨人のだらけた消化試合を放送していたり、有力な選手を全て金で買いあさって飼い殺したり…兎に角、野球に関してはひとつのチームに皆が依存するという商売として成り立つはずの無い構造を保ってきていました。まぁ、今そんなことをあれこれ言っても仕方ないのですが、そういう事が長続きするはずもないと私は思っていたのに、なぜか永きに渡って、そのありえない筈の環境は続いてきて「巨人は永久に不滅です」なんて大本営の放送みたいな戯言がまかり通った訳ですよね。しかし、漸く時代は私に追いついてきたのでしょう。兎にも角にも、そんなプロ野球を多くの人が見放し「メジャーリーグはみんな一生懸命やっていて面白い。それに比べて日本の野球は…」なんて今更ながらに言っています。でも、私はそれはまた違うと思うんですよね。私がプロ野球をも白く無くした戦犯を3人上げるとしたら次の通りです。 戦犯の銅メダルは元広島監督のコバ。大して強くも無いチームを優勝に導いたのはえらいかもしれません。しかしこの戦犯が、プロ野球のダラダラ化を方向付けたんですよ。ただでさえ長いプロ野球の試合時間。それを「負けない野球」だかなんだかしりませんが、終盤近くになると更にダラダラ時間を食いつぶして引き分けに持ち込み勝率を上げるという、勝ちには拘ったけど、ファンの気持ちは無視した野球を取り込んだ張本人です。銀メダルはカネノモウジャオチアイ。プロだから金に拘るとか抜かしていた阿呆です。プロだったら技術に拘れ。プロだったらファンを大切にしろ。そういう基本を一切飛ばして、金の亡者になる事の言い訳として「プロだから」を持ち出した張本人です。選手としては確かに立派な成績を残しましたし、今の中日を見れば指導者としても優れているのかもしれません。しかし、私が7年前「プロ野球が嫌いなわけ」を書いたのは、オチアイの「プロの選手なら内野ゴロで走るな」と言う愚かな発言がずっと腹に溜まっていたからでもあるのです。どんな人間であろうと、私はこの亡者の人間性には疑問を持ち続けます。そして金メダル…まぁ、いう必要も無いですよね。未だ世の中を戦前の時代と勘違いし、自分が世界を動かしていると思い込んでいる妖怪ナベツネです。野球に携わる経営者が結託してこのナベツネを追放していれば、野球はもっと早くから面白いものになりえていたのです。ナベツネが金の力で何をしたとしても1球団では試合ができない。どうして皆はそういうことに気がつかないのでしょうね。ナベツネは「巨人さえ潤えば、野球の人気は安泰だ」と信じてきていました。そういう強引さに他の経営者も負けて、ファンもそれに慣らされてそんな風潮ができていました。でも、そんなのが続くはず無いですよ。試合って言うのは実力が伯仲していてこそ面白いのですから。近年の巨人みたいに、ものすごく金はかけて、他のチームの4番を引っこ抜いてきて、それで優勝できないチームって言うのも面白いですけれど、それは滑稽とか哀れって言う意味での面白さですものね。兎に角、このモウロクジジイというか危険なほどに視野の狭い老人が居プロ野球を駄目にしているんです。実力伯仲の野球をしようとする全ての案に反対し、面白くなる芽を潰し続けているのです。
私は野球は嫌いじゃありません。ただ、ダラダラすること(プロ野球は3時間以上が普通。でも、高校野球は1時間半くらいで終わっちゃうんですよ)、そして懸命さが足りないこと。これがプロ野球をつまらなくして、私が野球を見たいと思わない要因なんです。 先日もイチローが海の向こうで普通のヒットを足で二塁打にしていました。あのプレイは日本のプロ野球ではありえないでしょうね。本来少しでも隙があったら進塁してやるという気持ちと、隙があったらアウトにしてやるというプロ同士の高い技術の駆け引きがプロの醍醐味のはずなんです。しかし、残念ながら日本のプロ野球界は、プロだから失敗しないだろうという馴れ合いの元、最初からヒットにしかならないだろう当たりでは二塁を見向きもしないし、ホームラン性の当たりは立ち止まって行方を見てるだけというお粗末なプレイがまかり通っているのです。 オチアイは「プロなら内野ゴロで走るな」といいました。プロだからエラーをしない。だから、内野ゴロを売ったら潔くアウトになれという事なのでしょうけれど、それは明らかに間違っています。これが機械同士の戦う試合ならその言葉もあたりかもしれません。しかし、プロ野球の選手(レギュラークラス)で失策が0と言う人がどれだけいるでしょうか。例えどれだけ技術の優れた選手でも人間であり、緊迫した場面になればあわててミスのひとつもする事もあるでしょう。プロだから潔くではなく、プロだからこそ石にかじりついてでも進塁に拘って欲しいのですよ。内野ゴロでも一生懸命走れば、そのタイミングによってはエラーになることだってあります。イチローがメジャーリーグでそれを実践しています。内野ゴロでもヒットにしてしまう。それは地味かもしれませんが、プロとプロの技術の勝負と言う感じが私にはします。そして、そのイチローが海外でも評価されていることを前にすると、オチアイのいう事は、単に練習嫌いでぼてぼてのお腹で走るのが苦手だったことの言い訳をしていただけのように思えてなりません。
話が長く盛大に変な方向にそれてしまいましたが、兎にも角にも、そんな戦犯たちのおかげで、変な土壌のできたプロ野球ですが、今は過渡期になっているのだと思います。もう巨人だけに頼る体質は壊して、ある意味サッカーを見習って地元ファンを大切にする地域対抗の地盤を作っていくチャンスなのではないでしょうか。そういう事も含めて、今回の野球中継切り捨ては野球界にとって良いカンフル剤になってくれる事を祈る次第です。
リンク、引用はご自由に。画像は勝手に持ち出さないことを祈ります。
COPYRIGHT(C) Lunatic 2002-2010
|