The Green Hills of Earth
2005年03月24日(木) |
ニッポン放送の事 / ペットの供養は課税対象 |
日本放送の新株予約券発行に対して、東京高裁も発行差し止めを支持した事で、またあちこちの番組で特集が組まれていますね。
それにしても、不思議だなぁと思います。 日本放送の社員、連名で反対を示していましたね。そしてインタビューされた人の中にも「愛情が感じられない」なんてまだ建前を言っている阿呆がいます。その反面正直に「自分の生活があるので不安です」と言っている人も居ます。こっちが正直なところでしょう。 国鉄の民営化案が出た時も、それまで税金を無駄遣いしてサービスの向上なんて蚤の爪先ほども考えていなかった人達が猛反対しましたよね。そりゃそうですよね。全員が民営化されたJRにいける訳じゃなかったんですから。多くの人が自分はリストラ対象になるんじゃないかと思い当たる事があってドキドキして過ごしたでしょう。 ニッポン放送は別に支配者が変わったからと言って、社員が入れ替えられるとかそんな話が出ている訳じゃないでしょ。どんな方針で、どんな運営をしていくかも実際には判らない。ただ、マスコミと称するゴシップ屋が堀江社長の言う事を、自分たちの都合の良いようにねじ曲げて発表したり、答えを誘導しようとしたりしていて、そう言う放送に不安を感じているだけでしょう。それを世間では「自業自得」って言うんですね。
先日も書きましたけれど、ライブドアが入ってきたから「ラジオは全てインターネットラジオにシフトしろ」とか「もうラジオ番組の制作はしない」なんて話になるはずがない訳ですよ。「ニッポン放送は株主のものではなく、リスナーのものだ」なんてくだらない戯言を言っている人が居ますけれど、そういうのであれば、経営者が誰であろうと、リスナーのために番組を作っていれば良いんです。その言葉自身、何を勘違いしているんだろうと反吐が出そうな言葉なんです。だれが会社を所有するのかなんて、小学生でも判るような問題でしょう。株主が所有しているんです。半数以上の投票権を確保出来れば会社を支配出来るんです。リスナーのために番組を作るって言うのは、ラジオ放送の会社である以上当然の事で、それは会社の所有権とは全く別次元の話である事は明らかじゃないですかね。いや本当、ここであれこれ書くほどの価値もない事です。
私は、ライブドアがニッポン放送争奪戦で勝利をしたと言う今、果たして何人の社員が「ライブドアの支配する会社に入られません」と辞めていくのかとても「楽しみ」にしています。ええ、完全に野次馬ですけれどね。そんな奴は正直に言って会社員として失格でしょう。それこそ「おまえは誰の方向を向いて番組を制作していたんだ?」と聞いてみたいものです。
また、タレントなどの中にも「ライブドアが経営権を握ったら番組を降板する」なんて言う人が居るそうですけれど、私は正直、そう言う人はどんどん辞めていって貰った方が良いように思いますね。何度も書きますけれど「誰のために仕事をしているんだ?」って事です。 特にニッポン放送の社員でもないタレントが、実際に経営陣が変わって方針が発表されてから同じ台詞を言うのならまだしも、例えおつきあいという意味であっとしても、こういう事を軽率に言うのは、リスナーにも、金を払う会社にも失礼だと気付かないんでしょうかね。
「ペットの供養」は「人の供養」と同じ宗教行為で、課税されるべきではないとして、愛知県春日井市の宗教法人「慈妙院」が税務当局を相手取って供養料への課税500万円を取り消すように求めた訴訟の判決が名古屋地裁でありました。 寺側は「ペットの零の鎮魂と飼い主の心を癒して、宗教行為である」とし、非課税である針や人形と同じ扱いにするべきだと主張しましたが、「ペット供養は民間業者の葬祭業と類似しており、同様に課税されるべきだ」と判決を下しました。
私もそうあるべきだと思います。 私も犬猫は大好きですし、ペットを飼育する事で子供や老人が癒されたり、生命という事を考える情緒教育にとても良いと言う事には同意します。大切に飼うからこそ愛情がある事も理解します。しかし、昨年9月25日の「国立・国定公園にペット同伴は正しいか?」、10月19日「ペット立ち入り禁止法案に反対の意見はないのか…(09:23半分書き直しました)」辺りにも書きましたが、「家族同様」とか「家族だ」と言い切る事には全く賛同出来ません。いや、家族が飼っているペットをどう扱おうとそれはその家族、その個人の自由です。が、それを全く関係のない人にまで押しつけたり、「だれでもがペットを好き、ペットは家族同然と考えるのは当然だ」と思うのは間違いだと言う事です。
針や人形のような命のない道具と違って、情のはいるペットの供養は立派な「商売」だと思いますし、ただでさえ、「自分の飼うペットは他人より大事」と勘違いする人も多い中、人の死に対する供養と、ペットの死に対する供養を同じ土俵に上げて欲しくないと思う次第です。
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