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2005年03月04日(金) ニュースから(ちびくろサンボ / 再犯性)

ちびくろサンボ
1988年の岩波書店版を皮切りに、市民団体と称するヒステリー集団の攻撃を受け、「ちびくろサンボ」は差別の象徴として次々絶版になってしまいました。が、この度めでたく岩波書店版が別出版社から復刻される事になったそうです。

たまたま黒人男性の蔑称である「サンボ」という名前の男の子が主人公だったことや、「ちびくろ(原題;The Story of Little Black Sambo)」という差別言葉があった事で攻撃のやり玉に挙がってしまった訳ですが、いったい日本人のどれだけが「サンボ」が黒人男性の蔑称だなんて知っていましたでしょう。実際にサンボが蔑称である地域(国)ならいざ知らず、本当に日本でそんなに過剰に反応する必要があったのでしょうか。

この本についての攻撃は焚書(思想統制の手段)であり、こんな事がまかり通るようになるのはおかしいと感じたものでした。一番怖いのは、この「市民団体」と名乗るヒステリー集団が「自分たちは正義を行っている」と信じ切っていた事です。
その人達は「この本は人種差別を増長させる悪書だ」と考えたのでしょうけれど、その考え方が「思想統制」や「思想の弾圧」に繋がることに気付いていたでしょうか。人種差別という事を世間に知らしめるため(皆に考えて貰うため)のスケープゴート(生け贄)として考えたのかもしれませんが、果たして本当にそこまでする価値があったのか疑問に思います。私には、視野が0.1度くらいしかなく、外の声を聞く耳も持たない危険なカルト集団と映りました。これは本当に怖い事だと思います。

これは何もこの集団だけに言えるのではなく、数多くの「善意の集団」「お友達の集まり」にも当てはまる可能性があるものです。集団の力というのはとても怖いものです。集団の中にいて「お手々繋いでみんなと一緒」と安心できることは認めますが、どうかその集団の外の目を気にする気持ちをなくさないで欲しいと思います。

性犯罪の再犯性25%
13歳未満の子供への性犯罪での逮捕者の4人に1人は性犯罪の前歴があった事が警視庁の調べで分かった。
警視庁は子供を狙った性犯罪を繰り返す犯罪者が一定の割合で居る事が裏付けられたとして、法務省が提供する出所情報をもとに可能な限り前歴者の居住状況などを把握していく。

私は性犯罪を犯して服役した後に人権を侵害する制限を受ける事は仕方がない事だと思います。特に今回のように25%もの再犯率があるとなれば尚更です。ただ、住居情報を取得するだけではなく、例えば学校施設へ近づく事を禁止するとか、旅行を禁止するとか、自動車やバイクの所有・運転を禁止するとか、そんな事があって良いと思います。
「犯罪を犯した後の更正」を考慮するより「犯罪を犯さない事、犯させない事」を考慮して欲しいと思いますし、何より犯罪を犯す危険のある人の周囲に住む人の安全と安心を第一に考えて欲しいと思う次第。服役してきて罪は償った。出所したらまっとうな人間だと言う建前はもう結構です。情状酌量の余地がある殺人はあると思いますが、性犯罪に言い訳はないでしょう。まっとうな人間は言い訳のできない犯罪を犯す前に自制します。犯してしまった後に信用がなくなるのは当たり前の事です。安心して住める日本を作って欲しいと思います。


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