The Green Hills of Earth
2005年02月02日(水) |
ニュースから(三菱前年比増と一太郎製造禁止判決) / 高山市 / 雪 |
- 三菱自動車1年2ヶ月ぶりに前年比増
- 販売不振が続いていた三菱自動車が1年2ヶ月ぶりに前年同月比2.4%増となった。昨秋発表されたコルトプラスの売れ行き好調が原因のようです。
果たして三菱自動車は信頼できるメーカーに代わったのでしょうか。 リコール隠しが表面化した後もこまめにリコールが噴出しているあたり、そう簡単に体質が変わるとは思えないんです。でも、社会的には禊は済んだと思われているという事なんでしょうねぇ。
私が三菱の車を苦手とする理由の一つに、三菱の車には「電子制御装置てんこ盛り」と言うイメージがあるんですよ。今はどのメーカーでも「てんこ盛り」なんですけれど、特に私が乗ったことのある三菱の車の「てんこ盛り」が微妙にバランスが悪くて怖い思いをしたというのがあるんです。 「てんこ盛り」の代表的なものを次にあげてみます。
- 気圧変化などに影響されないように→燃料噴射装置
- 早く走っている重い車体を確実に止めるために→ブレーキ制御装置
- 路面状況が不安定なところでも確実に走行できるために→駆動力分配装置
- 路面の凹凸を拾わないように→懸架装置
私にとって、この中であっても良いかなと思うのは燃料噴射装置だけです。 そして雪国の人にはブレーキ制御装置もあったら便利かもしれません。いや、あったら便利と言い始めたらどの装置も当てはまるんでしょうね。
燃料噴射装置を認めているのは、従来のキャブレターという燃料供給装置は負圧を利用してガソリンを霧化しますので気圧に敏感で、平地で調整した車で山を走ると燃料が供給されにくくなってエンジンが息つきをしたりしますし、平地で走っていても多気筒エンジンなら、経年変化によって各気筒間のバルブタイミングが狂ったり、極端に言えば車体が前後左右に傾くだけで負圧が変わって正しくガソリンを供給できなくなる事があるのです。しかし、ガソリン高圧で圧縮して、コンピュータでタイミングを見計らって噴射させるインジェクション装置は気圧や傾斜に関係なく安定した性能を発揮させることができるので意味があると思うのです。しかし、それ以外の装置は本当に必要なんでしょうか。
確かに年に何回かは恩恵に預かる場面があるかもしれません。しかし、その殆どはなくても何とかなる状況ですし、この手の装置が付いているがために、普段から危機意識を持たないのでパニックに対して鈍感になり、慢心してしまうんじゃないかと言う気持ちが強くあります。更に車が自動制御で踏ん張った分、車がこらえ切れなくなったときにはとんでもないパニックが待っていると想像されます。「そんなパニックに陥るような無謀運転をしなければ良い」というなら、「それならば、これら装置自体が必要になるような運転をしなければ良い」という事にも通じます。 これらの車に搭載された装置は「より安全に」と言う目的で開発をされているのだと思うのですが、「安全に、快適に」と言う命題から、車の性能がどんどん良くなってきている訳で、ある意味「車が高性能になってきたので人間の能力だけでは制御しきれなくなってきている」とも言えるのではないかと思うのです。それに対して「そんな怖い機械は作らないで下さい」と思う訳ですよ。車は人間が自分の頭で判断して、手足を使って制御をする機械なんです。ただでさえ「走る凶器」とも言われている物なのですから、その能力を超えて機械に頼らざるを得ないような機械を作って欲しくないと思うのですが如何なものでしょうね。 そんな事を三菱の車に乗って強く感じた次第です。
- 「一太郎」「花子」特許侵害で製造禁止・廃棄判決
- 松下電器産業の特許を侵害したとして、東京地裁はジャストシステムの「一太郎」と「花子」の販売差し止めの判決を下しました。ジャストシステムは控訴する方針で、「この特許は無効だ」として今後も争い、販売は続けていく予定との事です。
ヘルプと言う画面上のボタンをクリックした後、自分が知りたいボタンをクリックすると画面にそのボタンの説明が表示されるという仕組みを松下電器産業が89年に特許申請し、98年に登録されたのだそうです。そして両ソフトはその仕組みを使っており、松下が特許使用料を支払えというのに、ジャストシステムがそれに従わなかったから提訴に踏み切ったという事のようです。 何年か前にどこかの大学教授と称する人が「ネットでの売買をするモデルの特許を取った」と発表した事がありました。既に普及しているネット販売の手法をモデル化して特許を取ったから、今それをしている人たちは私に特許使用料を支払いなさいと騒いだんですけれど、それはその後どうなったんでしょうね。 今回の件もそれに似たようなもののように思えます。89年といえばWindows2.0という殆ど実用にならなかった物が動いていた時代です。そういうものを使って特許を取れる仕組みを先取りしていたという努力は認めますけれど、ユーザーインターフェースに特許を認めるって言うのは正しいやり方なのかなというのが素直な感想です。ソフトウェアの権利を守るという意味では今回の松下電器産業の行動は正しいと思いますが、心の中のモヤモヤは晴れません。
蛇足ですが… 我が家には「Jx-WORD太郎」があったりするんですよね。 そして、年々バージョンアップを重ねる一太郎ですが、私が思うに一太郎はVer.3が一番の名作でした。ESCメニューによる軽快な操作とFD一枚に収まるコンパクトなつくりと、必要にして十分な装飾機能。実家に帰ると未だ一太郎Ver.3を使って文章を書くことがありますよ。まだそんな実行環境があるというのもある意味すごいかもしれませんが、ZeitのJ'sWordが動く限りこの環境はなくなることがないんだろうなぁ…
※asahi.comでは「特許侵害認め、「一太郎」「花子」の製造禁止・破棄命令」と言うタイトルで紹介されていますが、判決ではすぐに効力を及ぼす仮執行宣言は「相当ではない」と付けられなかった為、「命令」ではなく「判決」が下ったとここでは表現いたします。
昨日、近隣の9町村と合併して、日本一広い面積を持つ新「高山市」が誕生したそうです。 高山の辺りから郡上八幡のあたりに掛けて何度か旅行をしたことがあります。とてものどかで良い場所ですね。新聞の広報を見ていたのですが「あの時泊まった四十八滝もあそこもここも全部高山市かよ」と突込みを一人で入れてしまいました。 それにしても大阪府や香川県より大きな面積に人口は97,497人だそうで…大半は山なんですけれど、府県より市が大きいなんてすごい事ですよね。素直に感動しました。 今まで日本一だった足寄町は「走っても走ってもお釈迦様の手のひら」と言う感じで、どこまで走っても足寄町と言うイメージだったのですが、この高山市はどういうイメージになるでしょうねぇ。雪がなくなったら是非行ってみたいと思います。
記録的な大雪で、新潟県十日町市で283cm、岐阜県白川村で219cmだそうです。そして普段あまり雪とは縁のない南国にも積雪があったそうで、高知では「18年ぶりの大雪。積雪6cm」だったそうです。片や2mを超える雪で大雪と騒いでいるのに、片や6cmで騒いでいる。もし、十日町で積雪6cmだったら住んでいる人たちの反応は「今年は雪降らないなぁ」でしょうねぇ。地域によって反応が違うのは分かりますが、なんか滑稽に見えた6cmでした。
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