The Green Hills of Earth

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2004年10月07日(木) 震災対策は…

台風が次から次へと通り過ぎたと思ったら(まだ近付いているものもあるようですが)、あちこちで地震がおきているようですね。昨夜は関東地方にかなり大き目の揺れがありました。

その昔、ショートショート作家の、故星新一さんはエッセイの中で、大地震が来たら東京はどうなるのかという心配に対して、地震に対していつどんな被害があるかと怯えているよりは、都心の主だったところに爆弾を仕掛けて擬似地震を起こし、それで壊れてしまった場所を撤去して新しい街づくりをしたらいいのではないかと言うような大胆な提案をされていました。そうすれば、皆が安心して枕を高くして眠れる訳ですし、どうせ地震が来たら倒壊するような家に住んでいる人は今の内に対策が立てられるし、都市整備にも良いやり方かもしれないなぁと思ったものでした。まぁ実際にはその土地にしがみつく人がいるでしょうから実現できないことなんでしょうけどね。

阪神の震災以来、ビルへの免震、耐震対策が見直されてかなり安全な(筈の)建物が増えたのですけれど、自然災害は人の都合はお構いなしに、予想を上回る規模で襲ってきたりしますから、全く安全と言うわけにはいかないでしょう。阪神の震災は多分、幸いなことに早朝に発生しました。通勤ラッシュの混雑でなくて良かったというのもありますが、私はそれより何より、多くの家族が一緒のところにいることができてよかったのではないかと思ったのです。不幸があった方には良かったも何もないとは思いますけれど、ここでは、災害にはあったけど、幸いにも命は落とさなかった人についてと言う意味合いでお考え下さい。

もし、お昼に震災が発生したとしたらどうなるでしょう。小さな子供も保育園や学校へ行っています。お父さんは会社へ、お母さんは家事(一例としてあげているんですからね。男と女の仕事を決め付けるなんて。などという批判はやめてくださいね)でもしているでしょうか。
独身の人でも家族や恋人、友人の心配をするでしょうけれど、多分一番辛い思いをするのは「(小さな子供を持つ)お母さん」じゃないかなぁと思うのです。子供が自分のすぐ横にいたなら安否がすぐにわかるのですが、子供が学校に行っている間の事だと、子供の事が心配で仕方がないでしょう。特に遠足だとかそんな物でちょっと遠くに行っていますなんて事になったらその心配はどこまで続くのでしょう。
ビルや道路の倒壊や土砂崩れなどはどこにいても起こり得ることです。仕事場から、学校から家へ帰ることができなくなる事は十分考えられますし、避難する場所が違ってしまう可能性もある訳です。(家族が核家族でご両親と子供と言う構成だった場合、)お父さんは会社と言うグループがあるので気を張っていられます。子供も先生や友達がいるので気を張っていられるでしょう。しかし、専業主婦の場合、その気を鎮めてくれる人、相談に乗ってくれる人がいるでしょうか。隣近所の人とうまく助け合って冷静な行動ができるでしょうか。吾が子への心配と連絡がつかない孤独。そう言う事を考えると、万が一の防災対策には家族の安否を確認できる何かの手段が必要なではないかと思い、その何かはなんなんだろうと考えているのですが、震災の中でも有効なものが思い浮かびません。全員が携帯電話を持っていれば、災害時に有効となる掲示板機能が使えると言う事ですが、果たして機会に疎い人、ご高齢の人がそれを利用するでしょうか。また携帯を持っていても子供がそれを利用しようと思いつくでしょうか。今ひとつ心配なんですよね。そして一つ思い浮かんだのは、家族で無線の免許を取って開局しておくこと。そうすれば電話網が麻痺しても無線で交信ができるんじゃないでしょうか。そう、阪神の震災の時にも、無線が話題になっていたように思います。私も何年か前に一応免許はとって開局もしたんですけれど、殆ど遣うこともなく免許を失効してしまいました。もう一度取れるかどうかはかなり怪しいなぁ…後は花火(Smoke Discharger)でも用意しておくとか、狼煙を思った通りに上げる訓練をするとか…こっちは冗談にしかならないですね。
一番安心なのは在宅で仕事をして家族がばらばらにならないこと。私はそう思うのですが、それを実現できる人は少ないでしょう。何をどうしたらいいのか手遅れにならないように考えてみたいものですね。


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