The Green Hills of Earth
2004年10月06日(水) |
本土移転 / 想像力を膨らませて |
首相は1日、在日米軍が集中する沖縄の問題に対し、他都道府県への移転も考える必要があると話した上で、「沖縄の負担を軽減するのには賛成だが、地元への移転は反対では何の解決にもならない。お互いに分かち合う努力が必要だ」という話をしたようです。
これは何も米軍についてだけではなくて、例えばゴミ処理場などでも同じことが言えますよね。ゴミ処理場は必要だけど、自分の家の近くは絶対反対。高速道路は必要だけど、うちは絶対に移転しない。先祖代々ここに住んでいるんだ。とかね。それが必要なのは十分にわかっている。しかし、自分はその犠牲者になりたくない。他の人が我慢すればいい。と言う論調なんですね。 これは仕方ない事だと思います。ゴミなら公害が、高速道路なら騒音や日照権や道路渋滞が、米軍なら騒(爆)音と騒動と事件がついてくるようなものですからね。更にこう言う事で得をするのは、大抵知事や市町村長をしている腹黒い奴とその取り巻きと相場が決まっているので、その手の人は自分の土地をべらぼうに高く売りつけて儲け、そのしわ寄せは善良な市民に押し付ける。そんな手口がまかり通っているから始末に終えないんですよね。
高速道路やゴミ処理施設などはどうしても避けて通ることができません。それこそ首相が言った「お互いに分かち合う努力」をするべきだし、しなければならないのです。どこかが損をしなければならない。しかし、今回の米軍については、「どこもが拒否する」というのも選択肢で良いんじゃないですかね。政府は日本をアメリカの52番目の州として貰いたがっているみたいで、そうなってしまったら、日本州はアメリカの群を受け入れるしかないのでしょうけれど、まだ独立国としているのであれば、それこそ自分の国じゃないどこかの国に軍事基地は負担してもらおうって事でもいいと思うんですよ。
矢臼別演習場、その周辺に私はよく行っています。別海町はとてものどかで牛の多い町です。今でも自衛隊の演習場がある訳ですけれど、これが米軍も参加なんて事になると、この町は人が少ないから劣化ウラン弾を撃ち捨てようなんて事になりかねないのが心配です。先のヘリコプター墜落事件を見ても分かるように、そこでどんな事故があっても、どんな演習をしたとしても、その内容をわれわれは知ることができないでしょう。そしていつの間にか牛も人も汚染されているのに、米軍は「われわれは無関係だ」と突っぱねられ、政府は何もしない。そんな図式が浮かんでしまうんですよ。本当にそれでいいのでしょうかねぇ。
後ろの窓に「赤ちゃんが乗っています」とか「BABY in Car」なんて表示をしている車を良く見かけます。
あれって、どんな意味なんでしょう。 私は「赤ちゃんが乗っています。(だから、ゆっくり加速して、ゆっくり走ります。イライラしないでね。ごめんね)」だと思うんですよ。実際小さな子供を車に乗せて急加速、急ブレーキ、急ハンドルは、いくら専用シートを用意していたとしても、とても勇気が要ることですからね。ですから、どんな車に乗っていたとしても子供にショックを与えないようゆっくり動作をするから、普通の車と同じように考えないで下さい。イライラしないで下さい。そう訴えているんですよね。多分多くの人はそう考えていると思います。が、中には「だからなんだってんだよ」と想像力を働かせない人もいらっしゃいます。
人と人の付き合い、それも友達でも知り合いでもない人との接点は、そういう想像力がとても大切なものになると思うんですよ。相手の事を全く知らないけど、そして今後二度と会わないかもしれないけど、兎に角今ここで知り合うというほどでもなく一緒の土俵に上った。そんな状況の中で相手とけんかをせず、イライラせずに済ませるには、相手が何をしたいのかを理解する事。想像する事です。しかし、それを自分の常識にのみ当てはめ、自分の都合のみ考えてしまうと相手は全て悪者になってしまいます。どうか、想像力を働かせて、相手の事も考えて、譲り合って、イライラしない生活を心がけてくださいね。
朝から、ほんの少し出かけただけなのに、見たくもないトラブルを目にしてしまいました。イライラすんなよ。自分の事だけ考えるなよ。そう思った一日のスタートでした。
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