The Green Hills of Earth

日記内検索は目次ページにあります。
☆★CF-W2関連:「分解/HDD交換」 / 「キー清掃」★☆

2004年10月03日(日) カメラレビュー(EXILIM S100/Caplio RX) / 素朴な疑問(ツッパリとお笑いは両立するのか)

先日私の手元に来た二つのカメラですが、多少なりとも使ってみた感想を書かせていただきます。

RICOH CaplioRX
は300万画素で35mm換算で28-100mmのズームと言う性能ですが、後発の500万画素で半マニュアル撮影やオプションレンズを装着できるGX、28-135mmの4倍ズームを持ったR1の陰に隠れてしまったように思います。しかし、私達が普通に使う分には(A4用紙に印刷する程度なら)300万画素もあれば十分です(それ以上はファイルサイズだけが増大する)し、オプションのレンズなどは装着できなくても28mmという広角側は満足できますから、粘れば2万円を大幅に切る値段で買えるカメラとしてはコストパフォーマンスが優れていると思います。特に三脚でカメラを固定してマクロ撮影をする時、モニタに映った画像を見ながら画面の好きな位置にピンと野山を盛ってくることができる機能は秀逸です。1cmまで近寄れる事も魅力ですね。兎に角良い点、悪い点を箇条書きにして見ます。

長所
  • 広角側28mmは魅力
  • 1cmまで寄れるマクロは便利
  • マクロ撮影でピントの山の位置を画面を見ながら指定できるのは便利
  • 単三電池が使えるのはとても便利(バッテリがどこでも手軽に入手できる)
  • 操作がシンプルで理解しやすい
短所
  • 単三電池を収納するためにボディが少し大きめ。
  • カタログ上はS100より起動が早いはずなのに、実際には少し遅く感じる。
  • 動作音が少しうるさい
  • 逆光に弱い
  • モニタ液晶が貧弱で、被写体の状態が分かりにくい。
  • モニタ液晶が貧弱で、パソコンに取り込んで確認するまでどんな画像が撮れたのか分からない。

逆光に弱いと書きました。下の写真を見てください。
CaplioRXの欠点
まるで、太陽や空にお灸でも据えたかのように赤い点が浮かんでいます。逆光でスミアを発生するカメラは良く見かけます(最近ではKONICA MINOLTAのDimage G400)が、こんなのは初めてです。こんな形に写るくせにカメラの液晶モニタは性能が悪くてこんなになっているなんて良くわからないんですよ。まあ、太陽に正対して撮るのはある意味邪道ですから、うまく太陽光を逃がしてやれば下の写真のようにきれいに撮れる訳で、撮影に慣れれば何とかなりそうですが。

後述のEXILIM EX-S100に比べると明るいレンズがついているのでS100では真っ暗に写る暗さでもこちらはまだ普通に撮影できたりします。小旅行の時など、セカンドカメラとして十分性能を発揮してくれそうです。

CASIO EXILIM(EX-S100)
こちらは発売前の試作品での使用レポートで公開された画像を見る限り買うのを躊躇させるくらいの画像の悪さが気になっていました。セラミックレンズと言うものを新採用したは良いけど、そのサンプルは左下の画像が流れたりしていました。しかし、今現在の製品版を見ると、少しピントの甘い部分が見えることもありますが、概ね良好と言う感じになっていると思われます。
こちらも長所、短所を箇条書きにして見ます。

長所
  • 薄いボディは兎に角携帯に便利
  • 薄い割りに大きなモニタで見やすい
  • ボタンレイアウトが巧みで持ち易い(通常は)
  • クレードルはある意味便利(ある意味不便)
  • 買う前の予想に比べ、画像はかなり良い


短所
  • 暗い。暗すぎる。
  • SDカードをちゃちなカバーで覆ったため、その都度取り出すことが憚られる。(したがってデータの吸い上げをクレードルに頼らざるを得ない)
  • 添付のPhotoLoaderがタコ。はっきり言って(私には)不良品
  • 片手ホールドや縦位置に構えると十字ボタンが指に干渉する
  • レイアウト上仕方ないが、再生、撮影モードボタンの場所がちょっと押しにくい場所にある

と言う感じでしょうか。こちらも太陽にカメラを向けると、液晶モニタ上ではスミアを発生しますが、撮影された画像での破綻はありません。
S100逆光撮影

レンズが暗いので、どこでも気軽に「ひっそり」撮るというカメラではなくなってしまいましたが、それでも、携帯に不自由せず気軽に撮れるカメラである事は間違いないでしょう。これがEXILIM ZOOMシリーズのEX-Z55などになると、大きさ事態は殆ど変わりませんし、あちらの方が電池の持ちも良いですし、全体的な性能は上のように思われますが、その22.5mmと言うS100より5.8mmも厚い筐体が「気軽に持ち歩く」事を阻害しているのです。私にとって本当の「気軽に撮れるカメラ」とはEXLIMのEX-S2であったと今でも思います。
短所の部分ですが、カメラ本体としてはあまりありません。小さな筐体に様々な贅沢を突っ込んでいますから、その割りに破綻は少ない方だと思います。個人的な意見としては、十字ボタンをもう一回り小さくして下方に追いやってくれたらホールドできる位置が広がってもっと自由度が増えたんだろうとは思います。けれど、欠点と騒ぎ立てるほどの事でもありません。レンズが暗いというのももっと明るいほうがいいのは間違いないのですが、小型化が一番優先と考えれば、このカメラにあわせた状況で使えれば良いと割り切れます。私がこのS100を買って一番がっかりしたのは、添付ソフトウェアであるPhotoLoaderというソフトを使ってみた時でした。元来、私は添付ソフトを利用するという事は殆どないのです。カードリーダーなどでSDカードをつないで、エクスプローラを使って、自分の手でHDへコピーします。余計なソフトを入れて資源を無駄遣いしたくないし、多くのソフトは便利な一面もあるけれど、初心者に対応するため初心者じゃない人には優しくない環境を作り出すものも多いからです。しかし、このPhotoLoaderはこのカメラの一つの機能である、カレンダー機能をサポートしています。ひとつのSDカードに撮り溜めた複数の写真を日付ごとにまとめてくれる機能がついているのです。そしてそれを見るときは日付ごとにHTMLファイルでまとめて、一覧では画像とexif情報が確認でき、更に単体での画像表示もできると言う事でした。それはあったら便利かもしれないとインストールしてみたのですが、まず、なによりもActiveXを使っているため、WindowsXPのSP2を導入した今、画面を開くごとに「このソフトはActiveXを使っている」と警告が出てきますし、第一、私がメインで使っているブラウザのNetscapeでは途中までは動作しますが、画像単体の表示と言う機能は全く動きません。なぜ、IEと言う特定のブラウザに依存するようなソフトを堂々とつけることができるのか、私はその企業の体質自体を疑ってしまう次第。シェアウェアならまだしも、不特定多数の人が使う市販品の添付ソフトでブラウザに依存するソフトを添付して売るというのは阿呆の極みだと言わざるを得ないでしょう。まぁOperaを利用すれば警告が出ることなく、スムースに使えるのですよ。画像の切り分けソフトとしては使えるのですが、HTMLファイル生成のため、日付フォルダごとに部品フォルダをつくって、いくつかの部品(ボタン画像など)を置くと言う形になっているのも気に食わないんですよね。まぁ暫く使ってみはするけれど、多分アンインストールする事になるでしょうね。その次の不満はSDカードのカバーですかね。全体がきれいな筐体で包まれていますので、SDカードなどもカバーしたかったのか、それとも場所がないからバッテリーと同じ場所となってしまったのでしょうけれど、それならカバーをもっと頑丈に作って欲しかった。蓋を開けるたび壊れそうで怖いのです。結果として画像転送にクレードルを使わざるを得ない。家でするならいいのですが、旅行に持ち出す時にクレードルも持っていかなければなりませんか。形などはきれいにデザインされているとは思いますが、細部で詰めの甘さを感じます。

S100で撮影した夕景はこんな感じです。
S100で撮影した夕景


S100のベストショット「夕日モード」にして撮影したものからトリミングしてみました。
S100夕日モードで撮影




素朴な疑問(ツッパリとお笑いは両立するのか)

「行列のできる法律相談所」がテレビから流れています。いや、この番組は結構楽しみで見ているかもしれません。
で、本日の番組では参加者の17,8歳の時の写真が紹介されていました。いかにもやんちゃな伸介の写真がありました。そしてこの悪そうな写真の二ヵ月後に師匠の元へ弟子入りしたのだそうです。
そこでふと疑問に思ったのです。「ツッパリとお笑いって両立するのでしょうか?」と。
ツッパリと言うのは、やんちゃの限りを尽くして、人を怖がらせてナンボの世界ですよね。お笑いは人を笑わせてナンボの世界。突っ張った格好の兄ちゃんがお笑いをするのは、お笑いとしては成功かもしれませんが、実際に「つっぱり」をメインとしている現役の人には、「人に笑われる=敗北」と言う図式ではないかと私は思うのです。
実際にはどうなのかわからないのですが、本当に目一杯つっぱっていた人が、高校を卒業すると同時に「遊びはやめ」とまじめに働くと言うのはありかもしれませんが、その職場をお笑いに求めるってありなんですか?それって正しいツッパリ兄ちゃんのすること?結局伸介って半端なツッパリだったんか?

もしかして関西のツッパリは身だしなみとしてお笑いもできなければ一流になれないって事なんでしょうかね。だとすると関西圏って奥が深いなぁと感心するんですけれど…

はっ!そういえば大阪に仕事で出向いた時、「うちで仕事をしたかったら、お笑いネタを三つ披露して。できなければこれをクリアしないとダメ」といい年をした大人三人(50代部長と40代課長と30代私(当時))で、喫茶店に入って、栗ぜんざいとチョコレートパフェを仲良く食べさせられましたっけ。そうかそういう世界が普通なのか!!!?


目次(検索)前へ後へHomePage


リンク、引用はご自由に。画像は勝手に持ち出さないことを祈ります。
mail address
COPYRIGHT(C) Lunatic 2002-2010