The Green Hills of Earth
不要なものを処分しようとオークションにあれこれ出品していたら、知り合いの方から、これも処分してくれとレコードのカートリッジを渡されました。古い物で値段なんか付かないから、売れたら手間賃としてあげる。などというのですが、実際にはどれも30年近く前のものとしては高い値段で売買されているものなのですよとお伝えしたのですが、処分さえしてくれたら良い。と突っぱねられましたので、甘んじることにしたんです。
私はレコードを聴くときの針はDENON(今はデノンと読むのですが、私にとっては「デンオン」です)のDL-103という針を使っています。音が良いか悪いかはそれぞれの好みですが、30年以上もこの音に慣れ親しんできましたので(途中ブランクも多いのですが)、今更これを変えたいとは思えないのです。確かにアンプであれスピーカーであれ、より良いものに換えれば音はよくなります。事実、アンプもレコードプレイヤーもそうやって少しずつ良いものに買い換えてきました。しかし、針だけはこれ以上のものがあると判っているけど、これ以上のものを欲しいとは思わないんです。リファレンスという意味合いなんでしょうね。何かを比較するときにはどこかに基準が必要です。基準を元に「より良い」か「より悪い」かを判断します。その基準が変わってしまうと評価の信憑性もなくなってしまいます。私の場合はその基準がこの針にある訳で、ここを通過した音がどう変わるかを楽しんでいるわけです。
物事を判定するための基準。どんな理由であれ、ぶれちゃいけませんね。
オークションの結果、お預かりしたカートリッジなどは全部で1万円以上にはなりました。ケースがないので、自分であれこれ工夫して梱包したのですが、今回一番役立ったのがペットボトルでした。ペットボトルの飲み口の部分からカートリッジの高さだけ切り出して、繭状の発泡材をのみ口に詰めて、そこにカートリッジを刺して周辺を発泡材で埋めていく。後はカートリッジのとってが少し出るので切込みを入れて逃がしたら、梱包テープでぐるぐる巻きにする感じでした。針は別途繭状発泡材を二つに割って、仲をくりぬいてその中に入れ、箱に詰めました。多分これで大丈夫でしょう。工夫を凝らせば結構安上がりに梱包は出来るみたいですね。楽しめました。
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