The Green Hills of Earth
2004年05月19日(水) |
脱走兵と米25万トン |
北朝鮮に小泉首相が行き、拉致被害者の家族を引渡すよう交渉する。その中には米軍から脱走したとされる人も含まれている....
韓国駐留中に北朝鮮に捕まって連れて行かれたのなら兎も角、自分から脱走した兵士が軍法会議にかけられるのは規律を守るためには当然のことではないかと思われます。そして、その脱走した時期が戦時中であれば「戦時中における士気の低下」という理由で銃殺も妥当ではないかと....日本の場合は軍隊ではなく、兵士でもありません。そこにいるのは特別食国家公務員という公務員である訳です。ですから、防衛大学など、給料を受け取りながら自衛隊幹部の養成と納得して入学したのに、卒業するときには「自由」を振りかざして民間企業に就職するなんて、国賊とも取れる税金ドロボーが平気で許されている訳ですし、敵前逃亡をしようが罰則など無きに等しいでしょう。でも、軍隊が軍隊で、そこに属する人が「軍人」と称されるところでは、軍人は国を守るために軍隊に入っています。実際に当人にどれだけの覚悟があるかは分かりませんが、「国の為に命を投げ出す覚悟」をもって、任務を遂行するのが軍隊である訳です。ですから、敵前で逃亡するというのは、全体の士気を下げる大罪であって、はるか昔から銃殺と相場は決まっています。それ位大変なことなんです。 戦時中でなければ、死刑になることはないかもしれません。が、それでも兵籍剥奪の上鞭打 ちとか軍法裁判の上、投獄というのは避けられないことでしょう。
日本として大事である「拉致問題」解決の鍵として、同盟国である日本からの依頼である訳ですが、果たしてどうなるんでしょうね。日本国民としては、何とか要求を呑んでくれよという気持ちが強いですけれど、先の理由から、見逃すのは悪い先例になりそうで難しいですよね。「イラクでの人質虐待があるから、必要以上に規律を引き締めている」という事がまことしやかに言われていますけれど、果たしてそうなのかな。それがなくても、経過も結果も同じように思いますよ。私にはね。
それにしても、本当日本は建前社会ですねぇ。 拉致被害者家族と交換に25万トンの米をくれてやる。そういえばいいのに、それは「人道支援」で人質とは別....それって何でしょう。じゃあ、25万トンもの米を受け取るけど、拉致被害者家族は返さないもんね。でも構わない? 誰が飢えようが解決するまでは金も物も出しません。それ位の気持ちでやって欲しいものですけれど、それも難しいのかもしれません。しかし、被害者及び、その周辺の人はとても複雑な思いをしているでしょうね。ま、とても高度な折衝デモしているのかもしれませんが、結果的に「ほらみろ、馬鹿みたい」って事にならないよう祈っています。
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