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2004年05月10日(月) 母の日 / ペットと人は同じか

昨日は母の日だったんですね。
毎年、花を贈っていたのですが、今年から必要なくなったので、ちょっと実感がわかなかったです。

食料を買出しに行った店に、子供が書いたお母さんの絵がたくさん並んでいました。何年か前はマクドナルドでお母さんの絵を見て、その絵の感想より、子供の名前の多様化というか「名前負けしなきゃいいけど」と余計な心配をしたものでした。が、今年は子供の名前を見るより、純粋に絵を楽しませてもらいました。なんというか、3歳くらいまでの絵はとてもきれいですね。純粋に自分の目で見たお母さんを書いていて、当然うまくはないんだけど、お母さん美人だろうなぁとか思えちゃうんですよ。余計な飾りはなしで、目で見たお母さんを、そのまま手がつたなく動いて線にしていく。そんなシンプルな場面が想像できてとてもかわいらしく思えます。残念ながら、これがもう少し大きくなると漫画を見始めるからか、絵が漫画みたいになって、ちょっとつまらない。まぁ子供からもらったらそんな絵でもお母さんは大喜びでしょうけれど、野次馬としてはそんな感想でした。


ペットと人は同じか

今日テレビを見ていたら「犬への医療過誤と認め、損害賠償支払い判決」というニュースが流れていました。
率直に言って、私は獣医に上告をしてほしい。負けずにがんばってほしいと思いました。

実際にその獣医がどれくらいいい加減な診療をしたのかは、私には知りようがありませんが、今回の件は、医療ミスがあったかどうかではなく、この女性が犬を擬人化して虐待していたに等しいのに、その責任を医者に擦り付けていることが正義と判断されたことに憤りを感じているのです。

ニュースの情報やインターネットでの情報をつなぎ合わせて分かることは次の通りです。
  • 飼い主は犬を「子供の様に」育ててきた。
  • 犬は9歳だった
  • 犬は糖尿病になった
  • 犬にインシュリンを適切に打たなかったのが悪いと訴えた
  • 「犬の命と人の命どちら重い」と会見で原告が言った
  • 弁護士は「ペットは家族と同様。だから、人並みの審理を」と望んでそれが通った。

いかがでしょうか。
「子供の様に育ててきた」と説明されていますが、人と犬は違います。人と同じように生活させるのは犬にとって虐待です。犬を犬らしく育てず、自分の都合に押し込め、自分勝手な思いで動物を育てているのは動物への虐待と考えてもいいのでしょうか。
9歳といういつ死んでもおかしくない老齢の犬に糖尿病になるような餌を与え、人と同じ様に育てるという思い込みに陶酔して、結果的に虐待をしたのは医者ではなく飼い主ではないでしょうか。

「犬の命も人の命も同じように重い」と主張するなら、その重い命を弄んだのは飼い主だと考えます。もし、医者の診断に不服があるなら、なぜ他の医者に連れて行かなかったのでしょう。犬は口が利けない。その犬がどんなに苦しがっているか一番分かるのは飼い主でしょう。自己満足のかわいがり方しかしないから、こんなこともわからなくなっていたのではないかと思うのです。

そして、最後の弁護士の考え方はとても危険です。
私は「ペットはペットであって人と同じにはなり得ない」という意見に一票です。

ペットを家族同様と思って暮らしている家族は多かろうと思いますが、そのペットが家族同様だと思うのはその家族だけでしょう。同じように考える人も居るでしょうけれど、それは自分もそうしているからという共感だけで、実際にそう思っている訳でもないし、その家族の隣近所の人は全くそんな風には思っていないだろうと思います。
犬をかわいがるあまり、家族と一緒だというなら、どうかお願いですから、自分又は自分の子供をペットと結婚させてやってください。ええ、内縁の関係でようございますよ。どうか、うちはこれ位ペットのことを家族と思っていますよと自慢してやってください。できないでしょ。だったら阿呆なことは言わないことです。

今回の人の様に犬を糖尿病に追いやったり、肥満や歯槽膿漏を患わせたり、ペット禁止の店内にペットを連れ込んで「これはペットではなく、家族です」と堂々と言い張る人、犬を放し飼いにする人など、ペットと人様を区別できない人はかなり増えていると実感しています。どうか冷静に考えてください。

一応言っておきますが、私は犬も猫も大好きですよ。特に犬に好かれるのには自信があります。今までにも「うちの犬は誰にもなつかない」なんて言っていた犬が初見で腹を見せるなんてことはざらにありましたからね。だからこそ、間違った自分都合のかわいがり方に嫌悪感を覚えるのです。お間違えなきように。



因みに、テレビに映った犬の写真に見覚えがあったので、捜して見つかったのが「これ」です。


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