内向的恐妻家の日記

   
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2006年07月14日(金) かぶ

かぶと言っても、株ではなく、カブトムシの話です。

我が家には、卵の頃から育てているカブトムシが5匹ほどおります。

この5匹、つい2週間前に羽化したばかりで、今では元気にケースの
中を暴れまくっています。

このカブトムシ、当然の如く子供が大喜びして育てているのかと言えば
そういう事もなく、一番飼育に熱心なのは、つれだったりします。

# というか、そもそものカブトムシの飼育のきっかけも、つれが熱望してたから
# だったりします。

という訳で、カブトムシの飼育係りは、卵の頃からのつれのわけで、近所にある
怪しげな昆虫ショップにマメに通ったりしながら、それはもう大事に飼育してました。

その一方、この家におけるこうの地位はカブトムシ以下だ!!、とつれに
認定された私は、そんなライバルのカブトムシに愛情をもって接する事などできず、
ほとんどカブトムシの世話は行いませんでした。

ただ、カブトムシが幼虫の頃は、特に世話もいらず、私の手伝う事もなかった
のですが、成虫になってしまうとそうは行きません。

毎晩、人数(虫数?)分のエサをあげたり、たまにマットを交換したりしなくては
いけません。

私もこれまで通り無関心を装っていられず、つれの命令(強迫とも言う)に従って、
羽化したカブトムシの世話を手伝されたりしました。


そんなある晩の事。突然事件はおこりました。


いつものように会社での仕事を終え、自宅に戻ると、つれと子供はすでに安らかな
寝息を立て、夢の世界に入り込んでいました。

こういった場合、つれに声をかけても起きてくれたためしはほとんどなく、
その日の家事が済んでない場合は、すべて私が残りを受け持つ!!
そんな理不尽な掟が、我が家にはあります。

そんな訳で、その日も、私は家中のゴミを袋にまとめるお仕事をしてたのですが、、、
ふと、気付きました。


『あれっ。カブトムシにエサを与えてない。』


そうです。毎日、夜遅くにカブトムシのエサを与えてから寝るのが、つれと私の日課に
なっていたのですが、その日はつれが先に眠ってしまっていた為、まだカブトムシに
エサは与えられていない情況でした。

これは一大事!!

でも、ここで私が1人でカブトムシの世話をすれば、私の我が家のでの地位も見直され、
つれからの信頼度もアップするに違いない!!!

と思い、私一人でエサを替えました。


そうして私は、期待と満悦感に浸りながら、床に就きました。


そして次の日。

なぜか私を称えてくれる筈のつれの顔色が、どうもよろしくありません。


「カブちゃんズ(著者注:カブトムシ達の事。ハムちゃんズに有らず)
 エサをあげてうくれたのこうだよね。」


「うんっ!」


ほめられる事を期待していた私は、元気よく返事をしました。


「えさをあげてくれたのはうれしいんだけど、
 昨日は、バナナゼリーの日だったのよね。
 こうは、青リンゴゼリーをあげたでしょ。」



わかるか、んなもん!!!!!


「でも、私と一緒に世話してたでしょ。
 エサの法則ぐらいわかってる筈でしょ!!」



「。。。」


「ごめんなさいは?」


「。。。。ごめんなさい。。。」



久々に、これをお読みの独身男性には是非これだけは言っておきたい。

結婚生活とは、理不尽な試練であると。。。


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