泣き虫

サッカージャーナリスト金子達仁(我が家ではポルシェおじさんと呼ばれている)による,格闘家高田延彦の格闘人生を描いたノンフィクション。野球少年だった高田延彦が,新日本プロレス→UWF→新生UWF→Uインター→PRIDEとプロレス/格闘技団体を移ってきた過程がリアルに描かれている。特に前田日明や引退試合の相手となった田村潔司との因縁浅からぬ関係についても明確に高田本人の口から語られている。

そして,この本には今までのどんな格闘本,プロレス本にも書かれてなかった衝撃の事実が高田の口から語られている。それは「リアルファイトのプロレス」として格闘技マニアから熱狂的な支持を受けていたU系の団体でも,試合は"全てプロレスだった"(つまり勝敗は決まっていた)ということである。これはU神話,高田神話,ひいては「レスラー最強神話」の崩壊にもつながる爆弾発言である。高田はなぜ今このことを公にすることを選んだのか。いやーオレまじ呆然としたよ。
2003年11月26日(水)

ま2の本日記 / ま2