ハイテク・ハイタッチ

『ハイテク・ハイタッチ』って何の本と説明するのが難しいね。基本的にはこの世にはびこる暴力表現なんかが子供に悪い影響を与えているんじゃないかという趣旨です。ヒステリックじゃないので説得力がある。

Doomという有名なパソコンのゲームがあるけど,これを改良したものをアメリカ軍が訓練に使っているという例を引き合いにして,これらのゲームを無制限にあそばせるのは,子供に射撃訓練をさせているのと同じだという主張です。どこぞの高校に乗り込んでクラスメートを撃ち殺しまくったやつは,一発必中でほとんど的をはずさずにひとり一発で殺していたという。これはゲームが訓練の役目をしたのだろうと言うわけです。なるほど。ゲームはひとを感動させる。これは間違いない。いい影響があるということは,悪い影響もありうる。これも間違いないと思いますね。そして,ゲームや映画やTVといったメディアを通じて提供される暴力表現は,いまや膨大な量になので,親がコントロールするのはもはや不可能。法で規制するしかないと著者は述べています。このへんは表現の自由ととの兼ねあいがあるから難しい問題を抱えていますな。
2001年09月15日(土)

ま2の本日記 / ま2