<骨牌使い>の鏡

『<骨牌使い>の鏡』読了。ファンタジー。「詞」と呼ばれる力を使う<骨牌使い>と,その力が及ばない「異言」の戦いを描いている。世界観をわりとマジメに作ってあるのは読んでいて楽しい。ストーリーやキャラも悪くないけど,絶賛するほどじゃないかな。世界に十二種類しかないはずの「骨牌」の力ではなく<十三>を受け継ぐ娘アトリと,「詞」の国ハイランドの王の弟でありながら,「詞」の力を使うことのできない青年ロナー。この二人を中心に物語は進む。この二人の物語が,そのまま古きハイランドの伝説に重なっているという構造なんだけど,そのへんの目新しさがいまいちって感じですね。
2001年06月29日(金)

ま2の本日記 / ま2