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2003年11月25日(火) せとぎわの魔術師

 残すところ、あと1週間で仕事を辞める。
 もちろん、局にはそんなことを伝えてはいない。

 さて。
 現在の俺の扱いは、新規委託契約。
 試用期間中。
 局の試用期間は半年なので、4月10日から働いている俺の本当の半年は10月10日。
 しかし、4月1日からはみ出している10日分が、「期」という考え方で動く局の中では、(4,5 6,7 8,9 10,11と2ヶ月で1期)11月末が俺の試用期間満了となる。
 これで数字的に基準を満たせば俺は本契約のステージへと進むことが出来る。

 ところで、こう書けばほとんどの方は、なるほどその半年間の数字をトータルして評価されるのか、と思うことでしょう。
 しかし、さにあらず。
 最後の2ヶ月間の数字だけで判断されます。
 へっ?じゃあ、それまでの4ヶ月は何!?という話です。
 そうですねぇ…助走期間でしょうかね。

 ここにも何度か書きましたが、今の時期は移動(引越し)がほとんどない時期。
 もし、11月からこの仕事を始めると、仕上げの2ヶ月は3月4月となる。
 期を通して与えられる目標数は、年間を通して変わりはない。(つまり、4,5月の目標数が100なら10,11月の目標数も100)
 だから、当然この時期に仕上げをしなければならないのは大変不利な話。
 3月4月のように移動がないわけだから。

 ま、どうせ本契約に移行する気持ちはないわけだからそれはどうでもいいことと言えばどうでもいいのだが、しかし辞めるにしても、いや辞めるからこそ有終の美を飾りたいと思うのだ、俺は。
 では、残り1週間となった今の俺の数字はどうかと言うと、目標数には達していない。
 あと1週間で目標数に届く可能性は・・・五分五分というところ。
 微妙なところで、目標にあと1,2件足りない…となる可能性がかなり大きい。
 泣いても笑っても残り1週間。
 ひたすらやるしかあるまい。
 ちなみにこの数字は、ベテラン取次ぎ専門スタッフと大差のない所に位置している。
 だから、全く恥ずべき数字ではないのだ。
 しかし、これは最終審判だから、そんなことは関係なく、あくまで審査基準を満たすかどうかなのだ。

 せとぎわの魔術師。
 切羽詰って、後がなくて、ギリギリになって、土壇場で、何とか形にする人。
 そんなことを今まで繰り返してきた。
 さて、今回はどうだろうか…





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 仕事だからそれって、当たり前なんだけど。笑


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