■ ヘッド・フォンから石田彰
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|| 2004年08月02日(月) 今日も「ねじれ」ない ||


■BLCDレビュー、1件アップしています。久々に三木眞にときめきました。

■昨日購入した「君のために泣こう/英田サキ」を読んだ。この作家さんの作品は初めて(と言ってもノベル化は2冊目らしい)だが、北畠あけ乃さんの美しい表紙画に一目惚れし、手にとってみた次第。しかし、かなり当たりだったので、一応感想を。
このところ公言しているように、最近、どうもシリアスなものを意識的に避けている嫌いがある。それはCDに限らず、コミックスもノベルズも、ちょっと軽めなものを好んでセレクトしているような気がする。けれど、どういった内容のものかは、タイトルと挿画、或いは帯に頼るしかないわけだけれど、それはどう考えてもシリアスっぽい内容のように見えた。でも、先に述べた通り、表紙に、そして、タイトルに惹かれ、読んでみることに。
実はこれ、正直言うと、想いが通じ合うまでが一番面白く読めたんだよね。メインキャラの性格と容姿、お互いが抱えているせつなさの描写なんかがすごく丁寧で、モノローグもしっとりとして非常に私好み。ストーリー展開も、目立った強引さがなく、些細なエピソードを重ねて縮まって行く距離感も、たまらなく良くて。メソメソした受けキャラはあまり好きではないのだけれど、違和感を感じるほどメソメソしているわけではないし、イライラするようなキャラでは決してない。ただ、後半。せっかく小さなエピソードを積み上げてきたのに、それをぶち壊す方法が、なんとも強引且つ大雑把な印象を受けてしまったんだよね。確かに、主人公は大人の割には世間知らずっぽいところがあるのもわかるのだけれど、いくら切羽詰ったからと言って無謀と言うかバカと言うか・・・。尤も、なにも障害がなければお話にならないのだろうけれど、それが「いかにも」という感じで、ちょっとテンションが下がってしまったんだよね。
ところが、そこからがまた面白いの。裏切られたと思い込んだ攻めキャラの拒絶の凄まじさもさることながら、そう仕向けた受けキャラの気持ちを覆すエピソードに、これまたせつないせつないオチがあったりするんだよね。前半の小さなエピソードの中に、その伏線がしっかり組み込まれていて、それがすごく効いてくるわけだ。こういうの、個人的に大好きなんだよね〜。
すごく目新しいような話ではないのだけれど、上手いっ!と思うような仕掛けがちゃんとあって、とても好みのお話でした。とりあえず、星は★★★☆つけておきます♪

■今日も午前中から、娘を連れて幼稚園のプールへ。帰って来ると、私の方がもうへとへとで、本日もまた「ねじれた・・」は聴けませんでした。また明日〜♪

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