■ ヘッド・フォンから石田彰
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|| 2003年09月04日(木) 女性キャラを語る ||


■とあるBLCDを聴きながら、ふと、BLでの女性キャラの位置付けって難しいな、と感じる。何かのレビューでも書いたけれど、ヒールであれ当て馬であれ、成功している作品があるかと思えば、嫌悪感を抱く登場人物もいる。もちろん、その嫌悪感こそが彼女たちの存在意義である場合もあるのだけれど、そうばかりではないことも事実だ。例えば、好感が持てる女性キャラのひとつに、ゲイに対して偏見を持たず、彼らを温かく見守る第三者的な立場、というものがある。「フジミ」の川原さんだったり、「青の軌跡」のサンドラだったり、あるいは、「俺は悪くない」の美樹なんかがそうだ。そしてもうひとつが、面白がっている感はあるがなんとなく憎めない、というキャラ。例えば「叫んでやるぜ!」のあやちゃんとか、「幸運男子」のヒナ、「グラビテーション」の新堂妹などがそうだろう。そしてもうひとつ、「女性」として魅力的なキャラ。「渇愛」の野上や「SOLID LOVE」の河川敷さん、「三千世界の鴉を殺し」のライラやメリッサがそうだ。もちろん前述のサンドラもそれに含まれる。一方、その嫌悪感も含め、成功していると思われるのが「ドクターは犬を飼う」の美保や、やはり「渇愛」でも野上と対照的な麻美や「縛恋」の沙也加嬢、「うたうたいの恋」の優希であり。反対に、あえて誰とは言わないが、いい女(風)で、理解を示している(っぽい)にもかかわらず「こいつ、なんとなく嫌」と思うキャラもいたりして、そこら辺が難しい。理由はわからないけれど、なぜか鼻につく、そういう女性キャラも、結構いたりするわけで。

■私の中での最強の女性キャラは、未来永劫、不動で「魚住くんシリーズ」のマリだろう。

■女性が絡むBLは基本的に好きではない、という表向きに対し、でも、私の好きなBLには、かなり高い確率で、魅力的な女性キャラが登場している。そういった意味では、魅力的な女性キャラというのは、BLを面白くする、ひとつの大きな要素なのかもしれない、と思うに至った。と、まあ、今更な気もするのだが。


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