午前0時を過ぎた頃、親父が俺に文句を付けた。 俺がそれに反論すると、言い返せなくなった親父は何の脈絡もなしに「学校も行かんと」だの「出て行け」だの、別の話題に転化する。 自身の矮小な自尊心を守る為なら手段を選ばず、か。 俺は「どんだけ女々しいねん」とか「よくもそれで潔さを説けるもんやな、何かのギャグか?」とか「いい歳こいて女の腐ったような性格やな、ジジイ」とか言ってやった。 ムカついてしょうがない。 ジジイの矮小な自尊心を慰めるための茶番劇に付き合わされて、貴重な時間を奪われたという事に、腹が立ってしょうがなかった。 しばらくするとメッセの子からメッセが入った。 今日は外泊許可をもらったから、との事だった。 俺は15日のC君の誕生日はどうだったのか、と質問すると「誰が言い出した訳でもないのに、皆プレゼントを用意して来てました」との事だった。 A君が音に反応して動くヒマワリのおもちゃで、B君が可愛らしい風鈴、D君が安眠枕で、弟君が可愛らしい帽子、そしてメッセの子がミッキーの浴衣を贈ったそうだ。 C君は常に病衣なので、おしゃれっ気が無いから、との事だ。 C君の母親は、皆が集まっている様子を見て「ありがとうね」と泣いたそうだ。 誕生日のC君は、いつもと少し様子が違ったらしい。 いつもなら、誰が居ても無反応で心ここに在らずみたいな状態らしいのだが、その日はジーっと弟君の事を睨んでいたとか。 弟君が「これって、俺の事睨んでるよね?」と言うと、皆はウケて笑ったそうだ。メッセの子は、「睨んでる顔も可愛かったです」と言っていた。 その翌日には、C君の中学時代の部活の顧問がやって来たそうだ。 メッセの子は、「自分が入院してる時も、部活の顧問に来て欲しかった」と言うので、俺は「○○(メッセの子の名前)って学校の先生とかと結構フレンドリーだったの?俺は先生だろうが生徒だろうが、学校の人間は大嫌いな奴ばっかだったな。本当に嫌な奴ばっかりだった」と話した。 それからしばらく、思い出話を愚痴ってた。思い出しながらも、だんだんストレスが溜まってきた。 俺とメッセの子がタイプとする少年というのは共通しているので、その後は色々とタイプの少年について話をしていた。 俺の話や概念を聞いていたメッセの子は、途中で「きついです・・、息切れしてきました・・・」と欝になってしまったようで、「自分からメッセ誘ったのにすいません・・」と、ログアウトしてしまった。 その時、時刻は午前6時過ぎくらいだったと思う。 俺は横になる事にした。 いつの間にか眠ってしまった。 メッセの子と部活の話などをしていた事もあってか、部活に関する夢を見た。 俺の地元の大きな公園(C君が放浪の末にたどり着いた公園でもある)で、野球部の奴らが練習している。その中には、好きだった後輩も混じっていたけど、あまり見ないようにしていた。 俺は何故か、学生時代から殆ど面識の無かった教頭先生に呼び出されていた。 教頭先生は俺が「リュカだ」という事を知っているようだった。 それで、俺の生活について色々と質問してきた。 俺は「バイトもやってたし、学校にも行ってますよ」みたいな事を答えてた。向こうがネットゲームどうこうという話を振ってきたので、それにも俺は答えてた。 しばらくして、俺は自転車に乗って公園を出た。 少女がサラリーマン風の男2人に絡まれているのを見かける。 一人は頭を白緑に染めていて、もう一人は頭を黒緑に染めていた。 どうやら、少女に道を訊ねているらしいのだが、少女が「分かりません」と答えると「じゃあ、お前の家に連れて行け」みたいな要求をしているらしい。 放置しとこうとも思ったが、そいつらに色々関連付けて気分が悪くなったので、通り過ぎざまに「その場所やったらあっちやで」と向こうの方を指差した。 そいつらを通り越した後、俺はUターンして戻ろうとするのだが、そいつらのうち一人が「何でUターンしてくるんだ?通報でもするのか?」みたいな事を言いながら、そいつら二人は俺の事を追いかけてきた。 捕まったら殺される、みたいな気持ちになって、俺は「ヒィィィィ」みたいな感じで全力疾走し始めた。しばらく、そいつらは俺の事を追いかけてきた。 別の場面では、俺は母方の田舎に帰ってた。 何故か、俺はタイプの少年の容姿を手に入れていた。 田舎では、ところどころで無料で食べ物を提供している場所があり、俺はそういう場所を巡ってた。 ウィンナーや鮭をくずしてキノコの形を作っている食べ物だったり、蜘蛛の巣が張った「食べれる切りカブ」とか、変な食べ物ばっかりだった。 今日は午後19時前に目が醒めた。 リビングには、既に親父が帰宅していた。 気分が悪い。
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