そういう子がそういう目に遭わされる事を、オカズ感覚で悦んでいる。 最低だな俺も。 最近は、得にそういうのが強くなった。 意識の中でも前面に出てきた感じだ。
夢の中で俺は、長い坂道みたいなところを上ったり下ったりしていた。 大学までの通学路、という設定らしい。 絶対に在ってほしく無い、何より信じたくない事実からは絶対に逃れる事は出来ない。自分の意思とは関係なく、常にその時その時の一番認めたくない事実に苛まれるようになっているのだ。 そんな事が一切無くて、苦しみや苛みに捉われる事も無く、人並みに大学生活も充実したものに出来ていたなら、どれだけ幸せだっただろう。 夢の中でも、そんな事を考えていた。 大学時代なんて、一般的に一番楽しく幸せな時期に感じる人間が殆どだろうに。 そんな事を考える反面、まるでそういう少年の安否よりも自分自身の生活の充実を上に見ているような意識の持ち方にばつの悪さも覚えていた。 何より一番信じたくない出来事を目の当たりにしない人間は居ない。 夢の中でそうも考えたような気がするけど、 「そんな訳ない。俺ほどそれを認めたくなかった人間なんて存在するはずがないのだ。他の大人たちが『辛いのはお前だけじゃない』と言うのは、言葉でそう言っているだけで、どうせ大した辛さに遭遇した事も無いんだろ。せいぜい、誰でも遭遇し得るような不運に見舞われ、死ぬほど否定したい出来事でもない癖に、おこがましくも『同等に辛い』なんて言ってみせるだけだ」 そう感じる。 午前11時過ぎになって目が醒めた。 寝起きから沈んでる。 胸が締め付けられてたまらない。
|