今日も遅刻した。 途中から教室に入り、一番前の席についた。 隣にいる奴がジロジロ不快そうに見てきたので見つめ返してやった。 なんかムカつく奴だな、と思った。 鞄からマガジンを出して読み始めると隣の奴が「もう少し静かにしてもらえませんか?揺れるんですよ」と言ってきた。 「はぁ、、」と言ってあまり机を動かさないようにした。 それでもまだチラチラと不快そうにこっちを見てくるのでストレスが溜まった。 しばらくすると、そいつが2回ほどクシャミをした。 「お前はええんかい!?」と思った。 俺も漫画を読みながら黒板を写しだした。 授業時間が終わっても、まだ先生は授業を続けていた。 すると隣の奴が「時間にルーズすぎるんだよ」とブツブツと小声で文句を言い始めた。 変な奴だな、と思いながら黒板を写し続けた。 授業が終わると、隣の奴が先生に抗議しに教卓に上がった。 先生は「そんな毎回毎回授業時間キッチリで終わるわけにはいかない。キリのいいところまで進めないと」と言っていた。 昼休みにデッサンの続きを少しだけ描いた。 彫刻の授業では竹を組み立てた。 授業中もうわの空で少年のことが頭に浮かんできて結構辛かった。 家に帰ってから久しぶりにビデオを借りに行くことにした。 「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の続編で「クイーン・オブ・ヴァンパイア」という映画を借りた。 前作が好きだったし久しぶりの映画なので結構面白く感じた。 吸血鬼映画では吸血鬼になりたての人間はすごい自己愛が強いんだな、と感じた。薄笑みを浮かべながら自分に酔い酔いといった感じで、見てて少しムカついた。 他人の陶酔感や感傷を否定してしまうのは、昔から母親が俺に対してそうだったからなのかもしれないな。
|