囁き
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左腕にある、無数の切り傷と煙草の焼け跡。切り傷なんて、もう数え切れないほど付けてきたけど、煙草の焼け後の方は覚えている。全部で14個。 気分で切り付けるリスカの後とは違い、煙草の方は、自分が本当に許せないときだけ付けてきた。どうしようもないほど、人を傷つけたとき。死にたいくらい、自分が許せなかったとき。14個の理由、全てを覚えている。彼女とあってから、リスかも根性焼きもやらないと約束した。止められていた。一時は・・・ 一応、今日早朝という形にはなるのだろう、カッターナイフを手に取っていた。親と喧嘩して、色々と考えて・・・なんか、どうでもよくなっていた。左の二の腕に、十字架の傷跡がある。そこを、また切りつけていた。情けなかった。彼女との約束を破った自分が。止めようとした。けれど、意思に反して体は動いていた。 一体、僕は誰を幸せに出来るのだろうか。流れ出る血を拭わず(とはいえ、そこまで深い傷でもない)、考えていた。元カノを酷く傷つけたことは、書いたと思う。そこを、ここでは沢山書いてきたけれど、それだけじゃない。よく考えれば、人を不幸にしてきてばかりだったような気がする。 何度もいっているが、今彼女と僕は、かなり連絡がとりにくい。彼女は、やはりつらいだろう。合えもせず、満足に電話も出来ない。出来たとしても、僕の親にばれないようにするため、夜中。昼間は、電話が長く続けば、親のことを心配してくれている。 それに、こんな奴だ。自傷癖。いつになったら終えられるのだろう・・・自分の問題とは知っているけど・・・そんな奴を相手にしている。いつも思う。彼女は、自分がすんでいる場所近くの、例えば大学の友人や、バイトの仲間と付き合えればよかったのではないか、と。遠距離で、しかも連絡すらとれず、馬鹿なことを繰り返している僕となんかではなく・・・ 出会ったことは偶然。彼女と深く話し合えるようになったことも偶然。付き合うことになったのも偶然。その偶然の歯車が、一つでも狂っていれば、彼女はそこまでつらい思いをしなくてもすんだだろう・・・
失敗したことも手伝ってか、今まで以上に『子供が出来たら』という冗談を口にする。彼女は知っているのだろうか、精神病は、ものによっては遺伝するという事を。自分で作り出した精神分裂。そして、自傷癖や躁鬱病(医者に言われたわけではないが、カウンセリングの勉強をしている友人に言われた)。それが、次の世代にも広がってしまう確立がある・・・僕には、どれが遺伝するもので、どれが遺伝しないものかはわからないけど・・・どうやら、精神分裂は遺伝するらしい。けど、僕は完全な分裂者じゃない。どうなるのか、わかりもしない。そして、怖い・・・ 今度、煙草の焼け跡について書く。
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