誰の心にも綻びはあって冷たい北風がびゅうとふいに心をさらっていく臆病な心のためにわたしは殻にこもってあくびをしながら伸びをして殻を押し上げるそんな明ける朝の夢を見る自分を守ることは恥ずかしいことではないしいけないことでもないけれどときどき人恋しいこんな空気の冷たい夜には薄い膜を破って心さらう朝が明ける 夢を見る