映画で見た珍しいコーヒー豆も注ぎ口の細いケトルもお湯の温度もわたしにはあまり必要がないみたいお気に入りのマグカップに安物のインスタントコーヒーを注いで口に含む、そのとききみのことを思い浮かべるだけふんわり香る珈琲のにおいに紛れるようにきみの姿が揺らめくよ