気まぐれな午後ベルガモットの香りが漂う紅茶で、喉を潤しながら明後日の雲の流れについて考える憂鬱はそこらじゅうに潜んでいる気づかれないように気づかないふりをする一分一秒で変化する猫の機嫌を伺うように君が優しく、わたしの髪を撫でていく少し肌寒い風が部屋を通り抜ける途中まで読んだ本の続きに思いを巡らす憂鬱はそこらじゅうに潜んでいる幸せは地面の下で眠っているわたしはそれらを気まぐれに掘り起こしながら機嫌のよい猫のように誰かの頬に、キスをした