2004年09月22日(水) 気まぐれな午後
 

気まぐれな午後
ベルガモットの香りが漂う紅茶で、喉を潤しながら
明後日の雲の流れについて考える

憂鬱はそこらじゅうに潜んでいる
気づかれないように
気づかないふりをする

一分一秒で変化する
猫の機嫌を伺うように
君が優しく、わたしの髪を撫でていく

少し肌寒い
風が部屋を通り抜ける
途中まで読んだ本の続きに思いを巡らす

憂鬱はそこらじゅうに潜んでいる
幸せは地面の下で眠っている

わたしはそれらを気まぐれに掘り起こしながら
機嫌のよい猫のように
誰かの頬に、キスをした





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