2004年09月20日(月) はじめからなにもなかった。
 

ぽっかりと
あいてしまった穴から
大切だったものや
あまり必要としてなかったものまで
さらさらと零れていく

砂時計のように
流れ落ちるそれらを見て
わたしは少し切なく
だいぶん、どーでもいい気持ちになる

大切なものは
わたしから離れるとすぐに必要のないものとなった
必要のなかったものは
はじめからそこにあったかのように、散らばっていた

わたしは、何を抱えていたのだろう
さらさらと、零れ行く様子を眺めながら
わたしは少し切なく
だいぶん、どーでもいい気持ちで

からっぽになれることを望みながら
ぼんやりと、自分にあいてしまった穴を眺めていた。





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