ぽっかりと あいてしまった穴から 大切だったものや あまり必要としてなかったものまで さらさらと零れていく
砂時計のように 流れ落ちるそれらを見て わたしは少し切なく だいぶん、どーでもいい気持ちになる
大切なものは わたしから離れるとすぐに必要のないものとなった 必要のなかったものは はじめからそこにあったかのように、散らばっていた
わたしは、何を抱えていたのだろう さらさらと、零れ行く様子を眺めながら わたしは少し切なく だいぶん、どーでもいい気持ちで
からっぽになれることを望みながら ぼんやりと、自分にあいてしまった穴を眺めていた。
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