出入り口になにかがつまってしまったようで苦しくて息が出来ないすきまから濁った空気ばかりを吸い込んで体の中から腐っていくそんなことばかり考えるきみはわたしの逃げ道でその優しい手のひらでなければ何にも感じない痛みも快楽も悲しみも空洞になって抜けていくその優しい手のひらがいつかわたしをもう立てなくなるまで傷つけるんじゃないかそれが怖くてわたしはうそがうまくなる