空がすみれ色に溶けていくようにゆっくり けれど確実に 君が遠くに行ってしまう そんなことばかり思う
約束ばかりが手元に残って なにひとつ叶わなかったと 泣くのだろうか
彼と、 君より前に愛した人と、 同じように。
怖くて 約束すら残せない もう二度と同じふうにならないと決めたのに わたしは泥水を舐めるかのように そんなふうに愛してしまった
空が沈んでいく ゆっくり、ゆっくり わたしは遮るように目を閉じた
目を覆ったまま ただひとつ 君がいなくなったら 世界は壊れてしまう
それだけ、どうしようもなく分かる
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