わし日記(たわごと)
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2002年04月30日(火) |
写真に撮りたかった光景。 |
今日、他に見たいものもなかったんで、なんとなく教育テレビつけてたら、写真入門なるものを放映していた。 コーヒー飲みながらぼーっと眺めていると、教師役の写真家が、家と家の隙間にカメラ突っ込んで何か撮っていた。 それを見て、ふと、一昨年かその前くらいの記憶が蘇ってきた(って程大げさでもないか)。
たぶん、8月下旬か9月上旬の夕方。打ち水なんぞして涼みたい、蒸し蒸しした日だった。 佃島とか、ああいう下町の写真集にでも出てきそうな細ーい路地。人がすれ違おうと思ったら、お互いに身体を横にしないと駄目なくらいの道だ。 その路肩に、祭帰りなのかハッピに股引という格好で、7,80代のおじいさんが座って夕刊を広げている。 そして、その隣では白黒ぶちの猫が、『んー、やあっと気温下がってきたなー』と言う表情でくつろいでいた。
その光景が。 光の入り具合と言い、おじいさんと猫との間隔と言い、2人(?)の互いに対する無関心さと言い、なんかもー。
ものすごーーーーっく、絵になっていたのだった。
見た瞬間、思わず心の中で、
誰か、わしにカメラを貸せ〜〜〜〜っ!!!
と、叫んだよ。 この場合、使うものはカメラに限る。出来れば白黒フィルムで。この瞬間を切り取っておきたい、って奴だ。
だが、近くにカメラを所持している人は見当たらなかったので、記憶フィルムに焼き付けておくに留まってしまった。残念無念。
今日の天気:曇のち雨
新瀬
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