冬の洗濯物 - 2002年01月16日(水) 今日は曇り空、空気がしっとりしていてホッとする。 関東の冬は乾燥している。 そこらかしこがバッリバリのガッサガサ、目じりのシワは悲鳴を上げ、フリースを脱ぎ着するたびに、静電気でパチパチくん発電機が作れそうな勢いである。 そして、雲ひとつない青空をバックに、洗濯物が強い風に吹かれている、というのが見慣れた景色だ。 昨秋、金沢にお邪魔したときに洗濯の話になって、冬は洗濯物を外に干せない、というのを聞き、あらためて日本海側と太平洋側の気候の違いを実感したような気がした。 ・・・冬型の気圧配置が強まり、日本海側は雪、関東では乾燥した晴天が続くでしょう。火の元にはご注意ください・・・ すっかり耳に馴染んだ天気予報の言いまわしで、日本海側に雪が降るということは知っているし、ニュースの映像などで雪景色も見ているし、何となくわかったような気になっていたのだが、それが単なる知識にしか過ぎないということを思い知らされた話だった。 何気なく聞いた日々の洗濯物の話は、毎年のように見る兼六園の雪吊りの映像より、圧倒的にリアルな北陸の雪景色だ。 違う気候、違う風土で育ち、暮らしている人たちと知り合い、おつきあいさせていただくことは、本当にさいわいなことである。 どんなに詳細な書物を読んだり、精緻な映像を見ても感じることのできないその土地の空気のようなものを、他愛ないおしゃべりをするうちに、ことん、と身に落ちる音がして感じられる瞬間がある。 視野が広がり、世界も少し大きくなる・・・嬉しい瞬間だ。 ・・・・・・・ ちょっと、待てよ。 コーヒーマグからたちのぼる「犀星」の香りに誘われて、思いは金沢に飛んでいたけれど、今日書こうとしてたのは、視野にひるがえる我が家の洗濯物の話じゃなかったっけ? そう、あれは数日前のベランダ・・・。 黒いタートルネックのシャツ×4、黒いタイツ×3、黒いスパッツ×2、黒いソックス×4・・・。 「真っ黒だね〜」 「ここはショッカーの合宿所・・・ってか?」 「ぴぃぃ〜っ!」 ・・・・・・・ というわけで、雨も降ってきそうだし、正体がバレるとマズいし(違う)、本日、洗濯はお休み〜。 ・・・・・・・ #「犀星」は、先日金沢のお土産にいただいた珈琲豆の名前。 さわやかな香りのブレンド、風味絶佳! ...
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