将来、寺島以外の人が、私の隣にいるのなら。
その人は多分、 私と一緒に空を眺めてくれるのだ。
朝ならつきぬける様に青い空を、 昼ならまっしろで大きな雲を、 夜ならまんまるの月と満点の星を。
数少なく寺島がくれないものをくれる人じゃないと、駄目だ。
黒い池に片足がはまりかけている。 今日の約束を破りそうになってる。 それでもいいと思い始めている自分が嫌で、でも、
一人にならないと悲しみが消えない。
ねぇほら空がキレイだとあの人が言えば、 彼は何か一言返すのだろうか。 私のときのように、流すだけではなくて。 そう思うと、つま先が冷やりとする。
靴ヒモを結ぶ間も、 あの人になら、傍で待ってくれるだろうか。 そう思うと、足首までの感覚が無くなる。
帰るとも言わずに帰ろうとしたり、 じゃぁねの言葉がなかったり、 時にはひたすら当たってきたり、 きっとそんな一方的な行為はしないのだろう。
そもそもがちゃんと彼女にするだろう。
そう思うと。 池に飛び込んでしまいたくなる。
彼の中で私はちっぽけだ。 実感するけれど、だからと言って消えたくない。 そんな我が儘、通らないだろうか。
このまま底の見えないこの池に浸かってしまえたら、 きっと楽なのだろうけど、 人はそれを「逃げ」と呼ぶのだろう。
私はまだ逃げない。 本当に倒れるまでは。 心も折れてしまうまでは、絶対に。
そんな気持ちの日々です。 相変わらずの2人ではあります。
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