あたしの好きな漫画を、 寺島が、今、読みはまってる。 漫画についてのメールが出来るのが、 とてつもなく、嬉しい。
けど少し、喋りすぎたかな。 メールが返ってこない。 まぁ、いいか。
名前を変えよう、と思い立って、 数日経つのだけれど、どうも上手く思いつかずに。 寺島に相談するには、少し時間が遅くて。 少し、思い返してみて。 いつかの会話を、思い出して。
あの時も今も、 聖母マリア様には、足元も及ばないけれど。 あたしはやっぱり、 寺島を憎むことが、出来ないようだから。
いつも彼女のように、笑っていられたらと思った。 何も求めずに、 寺島を愛していたいと思った。 から。
あなたの隣で、いつも自然にいたい。 大学の友達を笑わせるように、 あなたを笑わせればいい。 あたしはどうも、あなたの前では大人ぶる。
やっぱり寺島には何でもお見通し。 驚いて、とっさに否定することが出来なかった。 いつから気づいていたんだろう。 (違いすぎてすぐわかる、のかもしれない)
でもそれなら、そんなあたしを。 あなたはどんな目でいつも、見ていたんだろう。
なんだか、寺島のことを、責められない気分。
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