会う度に、思う。 終わりなんだな、と。
何にも変わらない。 会って、喋って、抱き合って。 笑って、からかって、眠って。
でも、それだけ。
「本命はいない」 とあなたが口走って、 別に悲しい顔をした覚えはなかったけど、
「あ、やっぱりそうなんだ、どうしようとか思ったでしょ」
とか言われた。
どうしようなんて、今更思わないけど、 やっぱり、って思ってた。
そろそろ、見切りをつけるべきですか? 本命じゃないと言われるのはかまわないけど、 本命じゃない人でも抱ける、と、 要するに彼は言うのです。 自ら。
だから、あぁ終わりだなって思うんです。 あたしが、彼を信じる余地が。 もう残されていないんです。
新しい彼女が出来るまで放っておくなんて、怠惰ですか? やはり、言わなければなりませんか?
あたしが、選ばなければならないんですか?
ねぇ、あなたは気づいていましたか?
きっと、あたしが彼に与えてるものなんて、 ささやかなんです。
新しく歩き出すべきなんですか。 本当は、恐ろしく簡単なことなのでしょう。
あたしはただの、臆病者。 手を離して進むことはおろか、 愛していることさえ、言えない。
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