2004年08月29日(日) |
そこからどこへ行けばいいのか |
一昨日、寺島の家に行った。 最初は普通で、2人でぽんぽこを見ながら藤原を待ってた。 藤原がやってきて、 レンタルビデオを返しに行くとか行かないとか言っていたら、 寺島が、 「熱が出た」 って言い出した。
それでも、会話のテンションは下がらなかった。 寺島はベッドに移動したけど、 寺島が1番喋ってた。 藤原と2人、ずっと笑ってた。
疲れからの発熱。 最近は見ていなかったけど、 昔、確かにあったことを思い出した。
落ち着かなくて、 なんとはなしにベッドの傍に座った。 寺島が、藤原に見えないような場所から手を伸ばして、 あたしの手を引き入れたけれど、 そこからどこへ行けばいいのか、あたしにはわからなかった。 ずっと握っていると、 寺島がその手にキスをした。
上手く笑えなかった。
「よろしく」 と言って、藤原が帰っていった。 その後も少し世間話をしたけど、 やっぱりきつかったみたいで、寺島は静かになった。 どれくらいその寝顔を見ていたのか、わからないけど。
寺島がふっと目を開けて、 「何してるの」 とあたしに聞いた。 ちょっと答えきれずにいると、 寺島は体ごとゴロンと寄って来て、 ベッドの上からあたしを抱き寄せた。
背中にかかった手が、熱くて。 重たくて。 幸せで。
竜崎君が何だろう。 坂田君が何だろう。 あたしはまだこんなにも、この人の寝顔が愛しい。 そして、心配。
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