under one umbrella

2004年08月16日(月) アゲハ蝶


父が借りてきてあたしに録音させた、
浜崎あゆみのアルバムを聴いて、泣いた。

車の窓を見ていたあの高校生は、
あたしの涙を見ただろうか。



ちょっと話はずれるけれど、
今日、家の庭で飛び回るアゲハ蝶を見た。
それはとても見事なアゲハで、視線を奪われた。
気がついたとき、
売れるアーティストは、こういう瞬間を大事にするのだろうと思った。
そこから全てが始まるのだろう。
想像も、思想も。





あなたから名前を呼ばれるのが、好きだった。
その記憶が、あたしを縛るのかもしれない。
あの声が、引き止めるのかもしれない。
呼ばれなくなって、もう、大分経つのに。


あなたの口から出るあたしの名前は、美しかった。
あたし以上に、光っていた。
美しさに、今でも涙が出るの。
思い出したら、涙が出るの。


あなたに抱き締められているのはあたしだと、確認したかった。
だから呼んでとねだった。
あなたに抱き締められているときは、いつでも。
夢心地だった。


今あなたに抱き締められたら。
あたしはきっと壊れるよ。
今日もそう夢見ながら、眠ってみる。


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