under one umbrella

2004年07月17日(土) 近づいている。


1人じゃないことを知っていることで生きているあたしの弱点は、
そのことをどうしても信じられないような日に出逢うこと。

そんな日だってあると割り切るまでに、
一体どれだけの迷惑を、寺島にかけるんだろう。
孤独を感じる日はどうしても。
この人に、傍にいて欲しくなる。
全てが昔のままのこの人じゃないことは、関係ない。

電話で、際限ない愚痴を聞かせてしまいながら。
こんなのうざすぎる、って思いながら。
それでも止まらなくて。
否定されても、叱られてもよかった。
でもそういうのが、1番うざい。
寺島を支えられなかったときより、消えて無くなりたかった。

冷静に答える寺島の声が、余計にそう感じさせた。
そう、その通りなの。
大吉の日ばかりだったら、そのうち箱の中から大吉が無くなっちゃう。
こんなに簡単に片づけられるのに。
何であたしは、まだそれを教えてくれる人が必要なんだろう。

知らないわけじゃないの。
今までも何度も、辛い日はあった。
でもちゃんとまた、幸せな日はやってきた。
わかってる。
全ては一時の感情で。
生きていれば、また全てがめぐってくること。




寺島は、あたしの愚痴を全部聞いてくれて。
とりとめのないことも聞いてくれて。
言葉もちゃんと、くれて。
けど、たった一つ。
けど、あたしが一番欲しかった答えは、
当たり前だけど、くれなかった。
それに対して、
孤独を感じたり、やっぱりとも思ったり、
悲しかったり、馬鹿らしかったり。


でも悲しくて、涙が出た。







何もしたくなかった。
全て放棄して。全て消し去ってしまいたかった。
あたしとはつまるところ何のために生きているのか。
何のために今日という日を過ごしたのか、わからなくて。
ちょっとだけ、寺島の5月病を理解できる気がした。

寺島は、「張り合い」と「刺激」に飢えてそうなると言った。
あたしはきっと、恋「愛」と「信頼」に飢えてそうなるんだと思った。
理由が違うから、何も、解決してあげられないけれど。


この状態が毎日続くなら、そりゃ人も変わる、と思った。




寺島が、あたしの友達を紹介しろってずっと言ってて。
そのことにあたしが凹むと、何かおかしい空気が流れる。
それは当たり前すぎて、自分で自分が信じられなくなる。
寺島と楽しく過ごすことが第一なのに。
怖いって気持ちが、先行する。



とても矛盾してる。
寺島が潤ってくれればそれでいいとか書きながら、
やっぱり傍にいたい。

あたしが今、寺島が必要とする何かを補ってあげられてるとしたとき。
それは他の誰かでも、足りるんじゃないかって。
むしろその友達なら、有り余っちゃうくらい、
寺島を満たせるんじゃないかって、思うから。


それ程魅力ある子だから、あたしも大好きな子なんだけれど。


だって、あたしにしか出来ないことなんて、ない。
あたしにしかないものは、あるかもしれない。
けど、あたしが寺島にしてあげてることと考えたら。
自信はアリ程も、ない。

その子を紹介した途端、ぽいってされそうで怖かった。
だからこそ、本当に紹介しようって思ったとき、(結局勇気がなかったけれど)
代りにあたしは縁を切ろうって思ったんだ。
言われるより、自分が言った方が楽だから。



あたしは本当に、
寺島の傍にいちゃいけない女に近づいている。
そう実感すると、頑張らなきゃって思う。
じゃないとこの先、誰の傍にも、いられない。



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