under one umbrella

2004年05月21日(金) Drama #5

#1 #2 #3 #4の続きです。

//////////////////////////////////////////////////////////////


電話に出ると、寺島は、
弁解を始めた。
そんなわけじゃないと、必死だった。


ちょっと驚いて、ちょっと嬉しくて、
さっきのことの方がショックだったというのもあったけれど、
そんなに責める気にはならなかった。
話は自然と、今日の試合の話に移っていった。


寺島に言うつもりはなかった。
ややこしくなると思ったから。
けれど、話が盛り上がるにつれて、
寂しさも比例して、涙がこみあげて、
結局は、隠し切れなかった。


寺島は、どちらが悪いとも言わなかった。
ただ、
「4人で来てたら家に入れたのに」
と言った。
また、悲しくなった。
皆で会えるのは、もうずっと先なのに。




話題は変わって、寺島の女の子の好みの話になった。
寺島はずっと、すごく可愛い女の子がいいと言っていた。
そうじゃなきゃ恋愛する気が起きないと。
もうこの話は何度も聞いていたので、傷つきもしなかった。


「だけど、それでも今こうしてるっていうのは…お前が、

特別な人だからなんだろうな」



↑VOTE.



また、寺島の弁解になって。
やっと、心から笑えた。



「俺、お前が初めての相手でよかったって思ってるよ」


「嘘」


「嘘じゃないよ」


「信じるよ?」


「信じていいよ」


ありがとね。



 < 過去  INDEX  未来 >


まりあ [MAIL] [BBS]
thanks for WhiteGarden


My追加