恋愛ドラマもどきを、一つ。
ゴールデンウイーク。 県外へ行った茶原と竜崎君が、戻ってきていた。 市丸と3人で私の家へやってきて、 私の部屋で、久しぶりのお喋りを楽しんでいた。
ちなみに、日記のデザインの話になったのがこのときなんだれど。
時間はたちまち過ぎて、窓の外は暗くなっていった。 3人が帰るとき、 これから寺島の家に寄ろうか、なんて話題が持ち上がったので、 ついていきたくなった。 寺島に会いたかったのもあったし、 皆揃って喋れるというのも魅力だった。 それは、4人で喋るより久しぶりだったから。
まだ部屋にいるときに、何通かメールを送っていた。 けれど返事は誰にもなかった。 家に行ってみると、案の定部屋の電気は消えていた。
どうしようか、寝てるんじゃないか。 帰るまでに起きるだろうか。 そんな話をひそひそ笑いながらしていたら、 電気が点いた。 寺島家の夕食時間は過ぎているはずだから、 やっぱり寝ていたらしかった。
返事が来た。 どれも素っ気なかった。 けれど、まだ家の前にいることは隠していたので、 会えるだろうと皆思った。 私が、メールすることになった。
察しがいいのか、 私らの日頃の行いなのか。
|