under one umbrella

2003年11月16日(日) 「ちょっと何それ!」

懐かしいときめき。
少女漫画みたいな展開。
あたしはそれらが、恋しくて恋しくて。
中学一年生に戻りたくて。
自分の中にどっしりと居座るものから、逃げ続けていた。
逃げたって消えやしないのに。
何にもなかったことになんて、出来ないのに。
自分で乗り越えるしか。


「…わかん、ない…」
感情を悟られまいと、宮島から目をそらして、
なるたけ普通に喋ったつもりだった。
宮島には、バレバレだったらしいけれど。後で聞けば。
「ふーん…」
「だって、今更ホント、戻れないんだし」
「でも俺は、寺島にはお前しかいないと思うよ?」
「えっ?」
いつにない宮島の真剣な口調が、あたしを惑わせる。
そんなこと言わないで?あたしの理性を壊さないで。
「…本気…?」
「本気。前から言ってるだろ。
向こうで彼女出来たとしても、続くわけない。
そんな自己中と自意識過剰じゃ」
「…」
「おまけにポーカーフェイスで、何考えてるかわかんないしな」
涙が浮かんで、見られないように後ろを向いた。
寺島がポーカーフェイスをとってくれたときの嬉しさを、思い出したから。
「他の誰でもなく、お前がそのデカイ体でアイツの全部を受け止めてやらなきゃ」
「ちょっと何それ!」
思わず笑って宮島をはたいたけど、本当はそれ以上立ってもいられなかった。
気持ちが高ぶって、どうしようもなかった。

「戻れる、かな…」
「戻るさ」
宮島の顔を見たら、また変な自信に笑ってて。
あたしはたまらなくなった。
真実だなんて思わない。
だけど、戻るって言われて嬉しい気持ちは、
宮島には勿論自分にさえ、隠せなかった。

やっぱりあたしはまだ。
寺島が好き。


***

文字化けが非常に気に食わない。
携帯なんて大嫌いだ。

昨日(11/15)で18歳になりました。
別に成人したわけでもないのに、不思議な責任感があります。
明日幸子がプレゼントをくれるそうで。
幸子からもらうってだけで喜んでる私です。

寺島の考え方や小田の好みが、幸子と似ているのが最近の疑問で。
究極のところ私は、彼女に恋しているのかもしれないと思う。
…だからって寺島を手放せやしないのだけど。



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