under one umbrella

2003年11月13日(木) やっぱり戻ることなんてない。


気づけば、夜の8時を過ぎていた。
あ、もう帰らなきゃ。そうなの?じゃあ…
それを何度繰り返しただろうか。
結局は話が続いていた。
寺島だったら絶対ありえない、時間の延長が。
あたしは楽しくて嬉しくて、宮島に帰って欲しくなかった。


話題が寺島からそれて、宮島と笑っているうち、
ありえない期待は消えていった。
うん、やっぱり戻ることなんてない。
戻っても、またあたしはきっと泣く。期待しすぎて泣く。
そんな自分はもう見たくないし、
寺島だって、そんな女は嫌なはずだ。
それよりも今は、あたしは。
宮島と笑っていたい。

宮島の笑顔を見るのが嬉しい。
久しぶりのそんな感情に、一人で感動していた。
こんなおだやかなときめきが欲しかっただけなのに。
どこからおかしくなってしまってたんだろう。
そう考えたら、
また寺島の顔と、最後の会話が思い出されたけど。
ありえないと打ち消した。
もう戻ることなんてないんだから。
考えないようにして、今は目の前の人を見ていよう。
自然な感情に任せていよう。
そうしたらきっと、忘れられる。
だってこんなにも楽しいんだから。
寺島と話していて、こんなに笑うこと、ないんだから。


宮島がからかって、あたしを「寺島の奥さん」と呼んだ。
「…υ違うし」
「そう意地を張るなよ」
「張ってないしυ戻らないってば」
「俺は戻るって知ってる」
「変な自信」
「だってお前さ」
「?」
「まだ寺島のこと好きだろ。
好きだから、戻らないって自分に言い聞かせてるだろ」


思考が止まったあたしの頭に。
鮮やかに寺島の顔が浮かんだ。
…もう、逃げれない、ね。


***

だいぶん更新が停まっておりました。
今書いているのは、10月の上旬頃のことです。
…一ヶ月遅れ…。
そして今現在もいろいろあっているので…。
…前途多難です。
出来るならしばらくは何も起きずに、更新する暇を頂きたいものです。


メール。
使えるとか書きながら、アドレスを変えたので、
先週は多分使えていなかったかと…。
もしくださった方がいらっしゃいましたら、
お手数ですがもう一度くださいませ。
返事はちゃんと書きますので…。



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