「もしもこの先、お前が他のヤツと恋をして、結婚式を挙げるとするだろ。 でも絶対途中で寺島が乱入してきて、『純子!』とかって呼ぶんだ。 お前はためらいながらも、ヤツの手をとる。 実は新郎は市丸で、それをお祝いに来ていたあの人(圭)が慰めて。 そして俺と竜崎が、『ブラヴォー!』って言って拍手すんの。 2組のカップルの門出に」 あたしは、苦笑するしかなかった。
宮島はずっと、あたしと寺島の復縁ストーリーを創り続けていた。 そんなにもあたしによりを戻してほしいのかと、最初は悲しかったけれど、 不思議と元気になれたのはどうしてだっただろう。 「気をつけろよ。どこの茂みから寺島が飛びかかってくるかわかんねぇ」 「んなことあるかυ」 彼の話術のせいもきっとある。 やっぱり笑えるのが、一番だよね。
「ありがとう、送ってくれて。またね」 「いや、これでもう会うの最後だろうし」 「…またね、みっちゃん♪」 「最後だって」 最後じゃないこと、ちゃんとわかってるから言えること。 そういうのが好き。
その次の次の日。 テストが明けて、圭達とカラオケに行った帰り。 あたしは、宮島御用達の古本屋へ行ってみた。 少しの気まぐれ、好奇心。 ただの二つ結びを、宮島のために三つ編みにする。 遊び心。
…見つけた。 思わず笑みが浮かぶ。 見覚えのある自転車を見たときからわくわくしてた。 小声で会話を交すのが楽しかった。 「ストーカーだろ」ってからかわれるのも嬉しかった。 こんなときめきは久しぶりで、心地がいい。
ねぇ。 恋ってこういうものだったよねぇ。
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今日学校のPCが、ネット繋ぎ放題であることを知りました。 アクセス制限は仕方のないことですが、 何故WhoisMyは見れて、MyEnpituはダメなんでしょう。 理由がよくわかりません。
久々にWhoisMyを見たら、かなり増えてて驚きました。 すごく嬉しかったです。ありがとうございます。 そのうちにお邪魔すると思います。
制限はランキングにもかかっています。 恋愛ランキングはダメで、でも遠距離恋愛のランキングはOKです。 …謎。
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