under one umbrella

2003年08月21日(木) ただそれだけ。

今日(8/20)は、コンテストの本番だった。
去年の私は、午前3時に起床し、マラソンをした。
本番の体を作るために。
友達が、いつも寝坊する私のためにメールをくれて。
とてもとても、嬉しかったのを覚えている。
夏とはいえ、まだ夜は明けていずに。星がキレイだった。
帰ってすぐ、寺島にそうメールした。

今年の私は。
起きたのは午前10時。
学校にすら、行けなかった。
私は、歌えなかった。

日記に、クラスのことを書いてからだったろうか。
どうにもそのことが気になり、集中出来なくなった。
眠れなくなった。だからって徹夜も出来なかった。
そして朝起きれずに、先生に合わせる顔がない。
そうして諦めた。
私は、わりきる強さを持てなかった。
優先順位を守れなかった。
ただそれだけ。
糸が抜けた人形のような感覚が私を襲い、
もう補習は始まっているのに、駅までの道が果てしなく思えて、
1度も出席出来ていない。
学校の誰にも会いたくない。

だけど行かなきゃ。
行って勉強しなきゃ。
大学に行かなければ。私の居場所が作れない。
学校の人とはどうにも上手くいかない、合わないとはっきり気づいてから、
大学への気持ちが大きくなっていった。
一緒に笑える友達が、欲しかった。
ひたすら勉強を重ねる寺島を思うと、いっそうだった。

今寺島は勉強合宿で、日曜に出発して、土曜に帰ってくる。
帰ってきたって多分逢えやしないのだけど、
なんだか今は、寺島に逢いたくて仕方ない。
距離があるからだろうか。
今まで、そんなことはあまり思わなかった。
だけどそういえば、修学旅行の時も逢いたかったなと思い出して、少し苦笑した。



修学旅行の中国は、勿論中国を楽しみもしたけれど、
帰国の日が金曜日で、帰ったら逢えるというのがずっと頭にあった。
寺島の学校が出発する直前、寺島と喧嘩をした。
寺島の出発の朝に、寺島からメールが来て、それで仲直りの材料は揃った。
でも寺島はいないから、実行には移せずに。
8日間程、うずうずした気持ちを抑えていたのだった。
私が帰国した日。
寺島がやってきて、私はそれを階段で出迎えて。
暗い踊り場で、何も言わずに抱き締め合った。
そんな過去話。


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