under one umbrella

2003年08月06日(水) 安全地帯の歌う、あの曲。

「愛してる」と言うのは、気恥ずかしい気持ちもあった。
だから、言ったらすぐキスしてね…
それはその場限りのルールだと思っていたら、
次の機会でも有効だったらしく、ちょっと驚いたことがあった。
そんな過去話。



火曜サスペンス劇場のエンディングテーマ。
曲名は知らないけれど、安全地帯の歌う、あの曲。
前々から好きで、今日も聴きながらひたってしまった。
最後の方に、「あなたを愛してる」という歌詞があって、
元々がスローテンポの曲が、さらにスローになってすごく感動する。
自分的に、だけど。


一緒に口ずさみながら、その「愛してる」って箇所で寺島の顔が浮かんで、たまらなくなった。
やっぱり私は、寺島を愛してる。

気恥ずかしいだけじゃなく、口に出せば何故かうすっぺらく聞こえていた。
だけど今は、すらすらと出てゆく。
うすくなんかない、ちゃんと気持ちの入った言葉になって。
そんな自分は、とても好き。


寺島には言えてない。
この間はそれどころじゃなかったから。
でもきっとまだしばらくは、状況は変わらないだろうから、
受験が終るまで言わない方がいいのかなぁ。
重たく思われちゃうかな。



私なんかよりずっと早く、寺島は「愛してる」と言ってくれてた。
私は…圭介の経験から、あまり軽々しくは扱えず、
一時期は、寺島のそのセリフが重たかった。
それはずっと前、まだ1度も別れていなかった頃だけど、
寺島もそう深く考えて言ったわけじゃなかったようだから、お互い様。
1度目の別れを経て戻った後は、寺島もちゃんと考えてくれた。
そんな寺島を知っていたからこそ、寺島から言われる「愛してる」は、
いつも胸に刺さって、涙が出た。
私はまだ自分なりの答えが出せずに、よっぽどでないと言えなかったけれど。


今なら言えるのに。
あの頃の寺島に、「あたしも愛してるよ」と。
けれど別れずにいたら、きっと今でもわからなかった。
人間って不器用だと思う。



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