マイエンピツって、ものすごくよい機能だなあ…と、改めて実感。 早くPCに戻りたい。
今、寺島との連絡は一切ない。 寺島の家が、ネットを解約してしまった(この日本語は合ってるのだろうか…)から。 寺島の御両親には私のことは秘密だから、手紙も電話もNG。 寺島が電話を嫌うことから、2人の間に電話の習慣はなかった。 手紙は数ヶ月前に試みたことがあったけれど、やはり怪しまれるということで止めた。 いずれにしろ私達の場合、直に話すのが一番伝わるから、 ないならないでかまわない。
寺島と会うと、別れるのが辛いけれど、 別れてしまいさえすれば、意外にも元気でいられる。 一時が万事、起きて支度をしてしまいさえすれば、 学校へ行くのはそう苦痛じゃないように。 私は遠距離恋愛に向いているのかもしれない。
寺島はいつだったか、遠距離は自分にはできないと言っていた。 遠距離になる道を選んだのは寺島なんだけれど、 だからって別れるわけでもないらしい。 どうなるかわからなくて、正直言うと不安。 寺島の人生だし、寺島の、より上を目指す気持ちを知っているから、 そんなことは言わないけれど。
寺島が県外へ行くことは、本当ずっと前から決まっていた。 場所は度々変わっていて、一番遠かったのは広島。 それが話題に上ったとき、私は一度たりとも引き止めなかった。 自分は進路をまだ決めていない身だったし、引き止めるのは自己中だと思ったから。
だけど寺島は違ったらしく、ちょっと不思議そうに理由を聞いてきた。 さっき書いた通りの答えを返したら、 「それはそうだけどその…ドラマってものが…」 と言うので、可笑しくなって、 「でも引き止められても行くんでしょ?」 と聞くと、否定しない。 「じゃあしたって一緒でしょ」 寺島が頭を抱えたのが、可笑しかった。 そういうのを嫌がるのが寺島だと思っていたのに。 いろんな意味で、嬉しかった。 そんな過去話。 今の寺島はきっと…嫌がるんだろう。
書きながら、もうひとつの過去話を思い出した。 それはまた明日。
過去ばかり振り返るのはいけないと理解っている。 けれど今は、押し寄せる孤独感をそれでしか埋められない。
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