under one umbrella

2003年08月07日(木) 孤独を埋めるもの

マイエンピツって、ものすごくよい機能だなあ…と、改めて実感。
早くPCに戻りたい。



今、寺島との連絡は一切ない。
寺島の家が、ネットを解約してしまった(この日本語は合ってるのだろうか…)から。
寺島の御両親には私のことは秘密だから、手紙も電話もNG。
寺島が電話を嫌うことから、2人の間に電話の習慣はなかった。
手紙は数ヶ月前に試みたことがあったけれど、やはり怪しまれるということで止めた。
いずれにしろ私達の場合、直に話すのが一番伝わるから、
ないならないでかまわない。


寺島と会うと、別れるのが辛いけれど、
別れてしまいさえすれば、意外にも元気でいられる。
一時が万事、起きて支度をしてしまいさえすれば、
学校へ行くのはそう苦痛じゃないように。
私は遠距離恋愛に向いているのかもしれない。


寺島はいつだったか、遠距離は自分にはできないと言っていた。
遠距離になる道を選んだのは寺島なんだけれど、
だからって別れるわけでもないらしい。
どうなるかわからなくて、正直言うと不安。
寺島の人生だし、寺島の、より上を目指す気持ちを知っているから、
そんなことは言わないけれど。


寺島が県外へ行くことは、本当ずっと前から決まっていた。
場所は度々変わっていて、一番遠かったのは広島。
それが話題に上ったとき、私は一度たりとも引き止めなかった。
自分は進路をまだ決めていない身だったし、引き止めるのは自己中だと思ったから。

だけど寺島は違ったらしく、ちょっと不思議そうに理由を聞いてきた。
さっき書いた通りの答えを返したら、
「それはそうだけどその…ドラマってものが…」
と言うので、可笑しくなって、
「でも引き止められても行くんでしょ?」
と聞くと、否定しない。
「じゃあしたって一緒でしょ」
寺島が頭を抱えたのが、可笑しかった。
そういうのを嫌がるのが寺島だと思っていたのに。
いろんな意味で、嬉しかった。
そんな過去話。
今の寺島はきっと…嫌がるんだろう。


書きながら、もうひとつの過去話を思い出した。
それはまた明日。

過去ばかり振り返るのはいけないと理解っている。
けれど今は、押し寄せる孤独感をそれでしか埋められない。



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